住宅ローンを節約する方法

ざっくり読むと、

1.本当の低金利を実現できるのはネット銀行。

2.ネット銀行の窓口の質は低いが、ルールなどの体制がしっかりしている分交渉には応じられない。

3.金利交渉できるほどのリテラシーがある人は、ネット銀行へ借換える。

家のローンの借り換えを検討しているが、今の銀行で金利を下げてもらえるよう交渉できないだろうか?

今や低金利時代とささやかれて久しいです。少し前までは金利が高い時に住宅ローンを契約したがゆえに、現行の低金利に羨ましく思い、また借換えを進められる記事も多く見られます。

私も借換えを検討し、実際しました。大手都市銀行、給与振り込みでメインバンクとしてお世話になっていた地方銀行、新興企業のネットバンク各社全て調べましたところ、ある結論に至りました。

ネット銀行の低金利は、都市銀行、地方銀行では出せない。

銀行の運用にかかるコスト構造が違うのです。銀行は窓口を作って、そこに訪れるお客さんへ対面でサービスや案内をしています。

よって人件費や建物の費用がかかるわけです。

一方で、ネット銀行は住宅ローンの仕組みに基づいて、管理業務を簡素化し、ほとんど全ての業務をネット上で行えるようにしています。審査や顧客サポートにかける人件費も、外注先のサービスを使い、極限まで低く抑えています。なので、銀行と比べて審査に柔軟性はなく、顧客サポートの品質も低い傾向があります。その分、金利のような価格を安くすることができるのです。

もちろん顧客一人ひとりと金利の交渉をできる余力も柔軟性もありません。

このような事情から、ネット銀行の金利には普通の都市銀行や地方銀行は勝てません。

金利を安くするために借換えを検討するなら、ネット銀行を選ぶとよいでしょう。正し、ローンの仕組みや手続きなど、自分で一通りできるようにしなければならないので、慣れていない人には決してハードルは低くありません。

それらの情報もネット銀行のホームページに全て乗っていますので、調べればできるようになっています。

因みに筆者のおすすめは住信SBIネット銀行です。メインバンクとして使っていますが、ATM手数料が無料など、金利だけでなく非常に使い勝手がいいです。

強いてマイナス面を言うならば、銀行名が長ったらしく、もう少しなんとかならないものかと思っています。

住宅ローンは、人生で最も大きな買い物の一つです。慎重に選択すべき商品です。そのためにも、住宅ローンの仕組みについて学び、何が自分にとって最適なものかを自分で考えることが重要です。銀行や不動産業者に進められるがまま、組んでしまった人はチャンスです。大きな節約効果を生み出す可能性が眠っています。

その際は、現在の銀行と交渉する前に、もっと賢い選択肢があることをお見知りおきください。