手数料負けしないETFの買い方【インデックス投資】

手数料が安いネット証券を利用しても、0.45%の売買手数料がかかります。

投資信託の売買手数料が無料、信託報酬料も0.1%の時代に、0.45%は痛いです。

手数料負けしないポイントは、少額購入を頻発しないことと、手数料が無料の優良ETFを買うことです。

インデックス投資のメリットを活かしつつ、手数料を抑える方法を3つ解説します。

手数料が実質無料の優良ETFを買う

2020年1月以降では、大手ネット証券を活用すれば、米国ETFは売買手数料0.45%で買うことができます。

しかし、証券業界における手数料引き下げ競争において、売買手数料が無料の商品もでてきています。

SBI証券については、2020年5月から、ETFの主要銘柄(バンガードVOOなど) が無料化になっています。

SBI証券の売買手数料無料のETF銘柄はこちら。

出典:SBI証券

また、楽天証券も同様に2020年1月から、一部の海外ETFの売買手数料を無料にしています。

楽天証券の売買手数料無料のETF銘柄はこちら。

出典:楽天証券

 

ここにある経費率は、売買手数料とは異なります。

売買手数料は証券会社に支払うお金です。

経費率=信託報酬率は、預かり資産高に対して毎年かかる経費で、これはETFを作って運用している運用会社に支払うお金です。

売買手数料が、八百屋さんに入るお金で、経費率は農家に入るお金と考えればよいでしょう。

売買手数料無料ならば、試しに手に取ってみてもいいし、更に調べてみて手ごたえを感じれば、継続的に購入すればいいだけです。

具体的にここでおすすめなのは、VT, VTI, VOOのオーソドックスな商品です。

これらの商品の中身はこんな感じです。

バンガードのHPに行けばETFの保有銘柄は常時公開されています。

VTの保有銘柄はこちら

VTIの保有銘柄はこちら

VOOの保有銘柄はこちら

出典:バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社

 

定額購入の頻度を下げる

毎月定額設定をせず、四半期、半年ごとに定額購入する方法です。

SBIや楽天証券などの大手ネット証券では、米国ETFの売買手数料は最大で$20(税抜き)として設定しています。

購入ごとに約定金額の0.45%か$20どちらか低い方の金額が手数料になります。

ドルコスト平均法で毎月の定額購入を設定してしまえば、売買手数料を0.45%以下に抑えられても、$20×12回=$240の手数料が毎年かかることになります。

ドルコスト平均法の強みを活かしつつ、経費を抑えるには、購入頻度を減らすことが有効です。

例えば、四半期ごとの定期購入なら、$20x4回=$80です。

年間手数料は3分の1になります。

半年ごとなら、$20x2回=$40で、6分の1に抑えられます。

デメリットは2つ。

定期購入の頻度を下げるデメリット
  • 自動化できない
  • 中期のパフォーマンスに影響しうる

1つは購入を自動化できないことです。

これには人間に備わる副作用が働きます。これは非常に厄介です。

過去の失敗で、4半期ごとに定期購入する計画をたてましたが、手動で購入するとどうしても購入のタイミングを見計らうようなことをしてしまいます。

これは長期的にはほとんどパフォーマンスに響きません。多くの論文で証明されていることです。

Determinants of Portfolio Performance

上記論文の大まかな結論は、長期間の運用成績に影響を及ぼす度合いは、下記3つのうち、

  • 資産配分:90%
  • 銘柄選択:5%
  • 売買のタイミング:5%

ということです。あまりに圧倒的過ぎて、数十年物議を醸しましたが、未だに覆っていません。

にもかかわらず、人間が機械のように定期購入をすることはどうも苦手なようです。

ボーナスのでるタイミングに合わせて何時何分に買付するなど、タイミングを図る行為を回避するように心がけることが必要です。

もう一つのデメリットは、10年以下の中期のパフォーマンスに影響しうることです。

購入頻度が減れば、その分平均購入単価のばらつきを抑える効果が薄まるためです。

参考までに、購入頻度を毎月、四半期ごと、1年ごとなどでETFを購入した場合のパフォーマンスを比較した記事を見つけたので貼っておきます。

10~20年以上の長期なら、ほぼ影響はないです。

積立投資に驚きの結果 購入頻度でリターンに大差なし

出典:QUICK資産運用研究所

 

それでも定期購入の頻度を減らすことで、売買手数料をさげる魅力は大きいです。

因みに購入頻度を毎月、毎週、毎日で比較しても、インデックス投資のパフォーマンスへの影響は誤差の範囲です。

$5,000以上でまとめて買う

業界最安のネット証券であるSBIや楽天証券でのETF購入手数料は、$20(税込$22)がマックスです(2020年4月現在、年々下がる傾向にあります)。

$4,500(約49万円)以上でETFを購入すると、購入単価がいくらでも税込$22となり、実質の売買手数料が目減りしていきます。

目安としては、49万円以上の単価で買うことです。

ETFのコストの目安は、投資信託と比較するのがよいです。

投資信託は売買手数料が無料なのが一般的です。

さらに信託報酬料がETF並みの0.1%程度と優良なものがあります。

例えば、2019年のファンド・オブ・ザイヤーに輝いたeMaxis slimシリーズです。

出典:お金の育て屋さん

 

バンガードのような優良ETFの信託報酬料は0.03~0.09%程度ですが、SBIや楽天証券を通して投資信託として買うと、実質の信託報酬料は0.1~0.2%程度になります。

目安としては、売買手数料をこの値以下に抑えれば、実質1年以下の運用をしていたのと同等のコストになります。

因みにETFと投資信託の違いはこちらが参考になります。

現代の家計に必須|ETFが金融商品で20世紀最大の発明と呼ばれる理由

0.1%の売買手数料を目指すなら、一回のETF購入価格が$20,000になってしまいます。

これをできる人はなかなかいないと思いますが、目安にはなります。$10,000の購入なら、投資信託の保有コスト2年分、$5,000の購入なら、4年分ということになります。

一定の基準として、ここは一度の購入価格$5,000以上を目指すのがよいでしょう。

まとめ 手数料負けしないETFの買い方3選

最後に、手数料負けしないETFの購入方法を3つまとめます。

  • 手数料が実質無料の優良ETFを買う。

SBIや楽天証券で、バンガードなどの優良ファンドが実質無料で購入できるようになりました。この低コスト化の動きは今後も続くでしょう。

  • 定額購入の頻度を四半期~半年に下げる。

購入する頻度を半年程度まで下げても、積立インデックス投資では長期のパフォーマンスに影響ありません。ネット証券でもまだ自動化の対応がされていないのが、デメリットです。

  • $4,500以上でまとめて買う。

購入単価$4500以上で、手数料を0.45%以下にできます。購入単価を上げれば上げるほど有利なので、財力がある場合はおすすめです。

年々優良ファンドが増えてきており、証券会社のコスト競争も激化してきました。

2020年現在では、米国ETFが実質無料化されるなど、米国の金融商品が身近になってきました。

今後も更なる低コスト化が期待できそうなので、投資のハードルはよりいっそう低くなりそうです。

もちろん投資は自分の判断で、自分のポートフォリオに合った銘柄を購入するのが資産運用の基本です。

優良商品=ボッタクリではないという意味で、万人にとって適切な商品というのはありません。

しかしその中でも、手数料は銘柄選択を決めるのに最も重要な要素の一つです。

少なくとも、ぼったくり銘柄を排除するのにもってこいの線引き方法。

手数料0.5%以上のETFや投資信託は、インデックス投資家にとって非常に目障りなゴミ広告です。

こう考えるだけで、今後の時間を上位1%の魅力的な商品選びに使うことができます。

また、手数料無料化の対象になっている商品は、優良な商品が多いです。

これらの低コストETFはポートフォリオに組み込むべき銘柄として十分に検討に値します。

投資対象を絞って、時間を有効に使いましょう。

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それではまた。