おもちゃ代を節約する方法
この記事はこんな人に向けて書かれています。
  • 子育て費用が気になる。
  • 節約のために、おもちゃを買い与えるべきか悩んでいる。
  • 子供がすぐに何でも欲しがってしまう性格になるのが心配。

おもちゃは消耗品です。

1万円以下のおもちゃは、家計へのインパクトはありません。

基本的に買わなくても大丈夫です。教育上むしろ買わないほうがいい場合もあります。

それでも子供がほしいほしいとギャン泣きしてしまったら?

おもちゃを買わなくてもいい理由と、窮地に立たされたときの対処法をまとめました。

1.【おもちゃの節約】ギャン泣き対処法

おもちゃを買う理由

まずおもちゃを買う理由は以下のようなものが考えられるでしょう。

  • 子供がお店でどうしても欲しがる。
    • →その場を乗り切りたい。
  • 子供の友達が持っている。
    • →同じものを買い与えてあげないと可哀そう。
  • 子供がずっと前からほしがっていた。
    • →買ってあげたいと思う。

おもちゃを買うのをためらう理由

そしておもちゃを買うのをためらう理由は以下3つです。

  • すぐに飽きるのが目に見えている。
    • →せっかく買ったのに、お金がもったいない。
  • 言えばすぐ買ってもらえると思うようになってしまう。
    • →我慢することを覚えさせたい。
  • 買っても邪魔になる。
    • →片付けが大変になる。

長期的には、おもちゃがなくても子供はすくすく育ちます。

そうは言っても、今子供がギャン泣きしている状態はどうしましょう?

ギャン泣きの事後対処法

子供がギャン泣きしている場合、その需要を満たしてあげましょう。

もしかしたら、買うこと以外に以下のような欲求があるかもしれません。

  • おもちゃが欲しいという自分の気持ちをわかってほしい
    • 「これ欲しいんだね」「これママ買ってくれたらうれしいよね」と言ってあげる
    • 「何でほしいの?」「すぐ飽きるでしょ。」という必要はない。
  • 自分の感情を真っ向から否定されて怒っている
    • 抱きしめる。なるべく1分以上、愛情を感じて落ち着くまで。2分で8割落ち着きます。
    • おもちゃ自体や子供自身、またそれを欲しいという気持ちを否定しない。
  • おもちゃを触りたい、見たい、遊ぶイメージをしたい、自分のものにしたい
    • 店にいる間、ずっと持たせておく。他のおもちゃを見せまくってもOK。
    • それでもその商品を離さなければ諦める。3歳未満で30分以上持ち歩いていれば大したもの。

お店で大ピンチの状況、最終的に買うしかない状況に追い込まれたとしたら、買うしかありません。

これは1度なら許し、その後の対策を考えるようにしましょう。

外出先で子供にも自分にも寛容になれることは大事です。

また、完璧主義はマイナスです。親がキレたら教育効果はゼロになります。

半年に1回まではOKと自分の中で決めておくのがよいでしょう。

ギャン泣きの事前対処法

もちろん買わずに気をそらさせるのも手です。一番楽なのはおもちゃがある場所に足を踏み入れないことですね。

子供の注意を他の楽しいことに向けさせましょう。

  • 子供が惹きつけられてギャン泣きしてしまう動線を避けるようにする。
  • 危険ゾーンはかけっこで駆け抜ける。
  • 甘いものでお腹を満たせておく。

また、3歳以上であれば、今我慢して将来の報酬を選ぶことも覚えてきます。

  • ~したら買ってあげる。
  • 買ったら、~と~と~をするって約束できる?
  • 今我慢したら、~までに~を買ってあげられるよ。お金が貯まらないと買えないよ。

    2.おもちゃの費用対効果は低い

    おもちゃなしでも子供は育つ

    子供がすくすく育つ条件は以下のようなものです。

    • いろいろな体験をすること。
    • たっぷりと継続的に親の愛情を受けること。
    • いろんな人やモノに触れること。
    • 子供にとって安心できる場所があること。

    おもちゃがなければ、ないなりの生き方と世界観がはぐくまれます。退屈は学習と創造を生み出します。

    重要なのは親が継続的に愛情をもって接することができるかです。

    親も子供も人間です。常に冷静で完璧でいられるわけではありません。

    家事や子供のわがままにつきあってばかりでは親はたまりません。育児以外にもたくさんやることがあるし、たくさんの悩み事があるものです。

    親がつぶれてはどうもこうもありません。

    短期的な需要を満たすためのおもちゃ

    おもちゃはテレビやYoutube、スマホのゲームも同類です。その場その場を楽しく生きるためのものです。

    だからといって、おもちゃが一切不要なわけではありません。子供の興味を惹きつけるものだってたくさんあります。

    その需要を満たせば終わりということを認識すれば、後述するように買ってもいいでしょう。

    おもちゃを買う買わないよりも重要なことを思い出しましょう。

    すくすく育つ環境を一番作ってあげられるのが親です。親自身も環境です。おもちゃを買ったら子供の環境はどうなるか考えてみましょう。

    • 良くなる
    • 悪くなる
    • 変わらない

    おもちゃよりも、おもちゃの入った箱で遊ぶ。

    知育おもちゃを親が意図して買っても、だいたい思い通りに遊びません。

    大人がわざわざ買ったおもちゃよりも、おもちゃの箱や入れ物が珍しかったりして遊びます。

    その他、使い古した人形、テレビのリモコン、大人の靴、ブラシ、ボールペン。

    特にパパ・ママが普段何気なくやっていることを真似したいのです。

    知育おもちゃでパパ・ママは遊んでいませんから。

    おもちゃはシンプルで安全なほどおトク

    おもちゃはシンプルなものほど飽きません。安全で、創造的なものであれば費用対効果は高いです。

    積み木、パズル、絵本、ボール、磁石、ブロック、お絵描き道具などです。

    現代の家庭はみんなおもちゃをたくさん持っていますが、それはより手軽に安全なおもちゃが手に入るようになったからです。

    中にはとっても子供の注意をひくイラストや、高機能なものもあり、相当な値をはるものもあります。

    おもちゃはあってもいいものです。大きな副作用はありません。

    しかし、それ以上でもそれ以下でもないものです。

    子供の未知の創造性を制限するようなものに、執拗にお金を使ったりする必要はありません。

    3.将来に活きるのはムダにした体験から学ぶこと

    幼児期にかかるお金は大したことない

    前述のように、おもちゃを買ったからといって、家計へのインパクトはほぼ皆無です。

    スーパーで食品を一つ多く買っただけです。そしてそれが永続するわけではありません。

    親はもっと恐ろしい家計と向き合わなければなりません。教育費です。

    就学前までの6年間の支出はだいたい30万円程度です。年間にすると5万円、毎月4,000円程度です。

    保育園・幼稚園・小学校の学費は年間30万円ほどですので、教育費はけた違いです。

    そして中学高校となると、塾代やクラブ活動・習い事代などで支出額は肥大します。

    また、公立・私立学校の選択も家計には甚大です。小学校から私立に行ってしまえば、大学まで私立を覚悟しなければならないかもしれません。

    そのような重要な判断が待ち構えているなか、幼児期のおもちゃを買う・買わないの選択は大したことではありません。

    むしろ、その選択を通して親も子供もお金の使い方の結果どうなるのかをしっかりと検証する方が大事です。

    • おもちゃを買わなかったらどういう結果になったのか?
    • おもちゃを買ったらどういう結果になったのか?

    そこから自分たちの家庭の姿が見えてきます。

    おもちゃ代を節約することには、大した意味はありません。

    それが将来の教育と家計に対する価値観を考える布石であることに、本質的な意味をもたらします。

    自分の教育に対するお金の考え方を整理しておきましょう。

    そのためのおもちゃ購入のロスは少額ですから、仮説・検証のための投資と踏んでみるのもよいかもしれません。

    おもちゃを買い与えたくない理由は親にある

    実は、おもちゃを買い与えたくない理由は、子供にあるのではなく、ほとんどが親にあります。

    これには心理的なワナがあります。

    おもちゃはただの消耗品です。商品の特性上、半永久的に使えるのに、実際は買っても飽きて捨ててを繰り返すので、その勿体なさが際立ちます。

    これが食品であれば食べてしまえば勿体なさを感じずに済みます。

    とても見えやすいコストであり、親としてもしばしば過剰に反応しすぎます。

    しかし、それは100~1000円単位のコスト。そんなに財政的に気にする必要がないものです。

    固定費である学費、塾代、私立進学への決断のほうが家計にとってははるかに重要です。

    子供に我慢を覚えさせる方法

    とは言っても、子供に贅沢をおぼえてもらっては困ります。

    欲しいものは欲しい時にいつでも買ってもらえるという感覚を永遠に持たれることはよくありません。

    子供にもだんだん我慢を覚えさせましょう。

    子供が小さいうちは我慢を無理やり覚えさせる必要はありません。

    1~2歳はムリです。覚えさせるのは3歳から徐々に。

    理由は、子供の脳が発達し、独占欲が強くなるのが2歳ころだからです。

    この年の子供は「はい、どうぞ」ができません。ひたすら自分の所有物を守ろうとする習性があるようです。

    社会性より本能が先に発達します。人間の本能にはなるべく逆らわないようにしましょう。

    将来の報酬を考えられるのは3歳からになります。少しずつ社会性が身につけられるようになりますので、その頃から我慢することを覚えさせるのがよいでしょう。

    ムリに2歳からやるよりも効率的です。

    まとめ おもちゃの節約から学ぶこと

    以上、本記事のまとめです。

    1.【おもちゃの節約】ギャン泣き対処法

    • ギャン泣きの対処法は、事前と事後。
    • モノより子供の気持ちに寄り添って。

    2.おもちゃの費用対効果は低い

    • 教育に対する様々な意思決定の質をあげることのほうがはるかに重要。
    • おもちゃにはムダ遣いを過剰に感じてしまう心理的なワナがある。

    3.将来に活きるのはムダにした体験から学ぶこと

    • おもちゃを買ったらどうなる、買わなかったらどうなる。小さな実験で検証しよう。
    • 我慢は2歳までは覚えられない。人間の本能に逆らわないこと。

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    それではまた。