キャッシュレスで節約できる仕組み
この記事は、以下のような人向けに書かれています。
  • なんで国はキャッシュレスに移行しようとしているの?
  • 現金の方が管理しやすいけど、お得なら利用したい
  • キャッシュレスでお得になる仕組みを知りたい

仕組みがわかればおトクも納得|キャッシュレスは圧倒的にお得。

私は、節約を徹底するために、2016年頃からキャッシュレスで固めるようにしました。水道ガス電気など固定費の支払い、スーパー、外食、コンビニのちょっとした支払いまで、全てキャッシュレスに移行しました。

なるべく一枚のクレジットカードで支払うことで、毎月の支出が把握しやすくなりました。

さらに毎月3000~6000円分のポイントももらえて、家計にプラスに働いてくれています。

この記事では節約を徹底するために、キャッシュレスにすべき理由をまとめました。

解説1 キャッシュレス化でお得になる仕組み

ポイントが1%以上つく。5%は事業者負担、4%がカード会社の利益。

キャッシュレス決済は大きく分けて2種類あります。

カードで決済するタイプとスマホで決済するタイプです。

下記リンクの記事がとても参考になります。

引用:https://dagashiya-bitcoin.com/cashless/cashless_matome

カード決済ではクレジットカード、スマホ決済ではQRコード決済のタイプがポイントがつき、お得です。

これらは決済を代行してくれる会社が間に入っています。クレカやQRコードを使って決済すると、決済代行会社が売り手から約5%の手数料を引きます。

そのうちの約1%を買い手に還元しているのです。

残りの約4%が決済代行会社の収益になります。

キャンペーンで買い手への還元額を増額しているときもあります。

売り手としては現金で支払ってもらった方が支出が減るので、カード払いが損になる場合もあります。

しかし、経営の規模が大きく複雑になってくると、現金を取り扱う手間や紛失するリスクを考えると、カード決済したほうが経営効率が上がります。

売り手としては、決済業務を一部委託しているイメージになります。

何より、外国人のお客様を中心にキャッシュレスで支払いたい需要が高まっており、機会損失にならないためにもキャッシュレスを導入している企業が増えてきています。

支払いの全てをクレジットカードに切り替えれば年間3~7万円もお得になる。

支払う側としてはポイントがつくキャッシュレス決済にしたほうがお得になります。

これは日々のスーパーやコンビニの買い物だけでなく、電気代や家賃、保険などの固定費もクレカ払いにすれば、大きな額の還元を見込めます。

賢い人は、家計の全ての支出を見直し、クレカ払いにできるものは切り替えています。

一般的な家計は年間360~500万円の支出をしています。

すべてをクレカ払いに切り替えただけで、年間5万円前後もお得になります。

しかも、切り替えた以降は今後ずっと何もしなくても、お得額が続くのです。

注意点は、2020年6月までの2%~5%の追加還元は大したことないということです。

これは期間限定なので、せいぜい2~3万円程度の一過性の節約にしかならないでしょう。

それ以降は10%の消費増税になるので、キャッシュレス還元のキャンペーン情報に振り回されすぎずに、もっと大切なことを考えましょう。

クレカをなくしてもほぼ大丈夫な仕組みになっている。

クレジットカードも盗難や紛失のリスクはあります。

しかし、普通は保証がついているので、万一の際はクレジットカード会社に連絡すれば、すぐに使用を停止してくれます。

クレジットカード会社はカードの使用状況をAIなどで常にモニターしています。

カードが他の誰かにもし使われていてしまったとしても、クレジットカード会社が追跡でき、その取引を無効にしてくれたり、クレジットカード会社が代金を保証してくれたりします。

つまり、ユーザーにとっては盗難や紛失の心配がないのです。

クレカ(決済代行)会社なら、取引を担保してくれる。

現金取引だと、その取引がちゃんと支払った・支払われたかを、当事者以外の人に証明できません。

領収書があってもなくしたり、捏造される可能性だってあります。日本人同士での取引なら気にもしないと思いますが、もしあなたが海外の誰かと取引するとなると、心配になってきますよね。

キャッシュレスなら、その取引が第三者によってしっかり記録されるので、こういった心配をなくすことができるのです。

キャッシュレスユーザーにとっては、お得でリスクも小さいことはわかりましたが、なぜ日本ではキャッシュレスの普及が遅れているのでしょうか?

国はなぜこれを推し進めようとしているのでしょうか?

解説2 国際化の流れ|現金の信用が高いのは日本だけ。

現金を信用している日本はマイノリティ。アメリカも$100札は嫌がられる。

実は、他の国々を見渡すと、自国の通貨を信用していない国は意外と多いのです。

もしあなたがベネズエラ人だったら、ベネズエラの通貨ペトロを信用するでしょうか?

流通量の多い円、ドル、ユーロならまだましですが、通貨によっては自国の情勢でインフレ・デフレの変動が大きく、持っていても信用されません。

また、現物紙幣は本物か偽札かいちいち心配しなければなりません。どの国も日本ほど治安がよい状態はまれです。

一万円以上の価値のある紙幣をもっていたとしたら、盗難されるリスクも心配していなければなりません。アメリカでもスーパーで$100札を出すと嫌がられます。

アメリカでクレジットカードやデビッドカードが普及している理由は、偽札や盗難の心配から解放されるからです。

日本は先進国で政治も安定しており、治安がよいため、自国の通貨への信用が高いです。

また、高齢者が多く、新しい決済方法よりも従来の方法に安全・安心を覚える国民が多いことも事実です。

解説3 現金の取り扱いはコスト高。

10円玉を財布から取り出す手間。

消費者として、毎日スーパーやコンビニで現金を取り出してはしまう動作は結構手間です。

日本全国で考えると、その手間の1億倍が日本経済の負担となっています。

現金を作る工程、流通させる工程、管理する工程までを含めると、膨大なコストがかかっています。

それをキャッシュレスの仕組みを使って、電子データだけで管理できるようになれば、国全体の大きなムダをカットできることになります。

現金の盗難や紛失へのリスクや対応の負担も減らせるわけです。

流通量や消費動向を分析できる経済へ

現金ではお金の流通量や消費量を把握しづらい傾向にあります。

タンス預金などしてしまえば、本人以外だれもその資産を把握できません。

本人がなくなってしまえば、誰かが発見しない限り、消えてなくなってしまうことになります。

また、現金の手渡しによる取引は、トラッキングするのが難しく、国としては課税することが難しくなります。

キャッシュレスなら取引の記録も管理も自動で行われます。

アングラマネーや犯罪取引を防ぐことができます。

消費者にとってもアプリでお財布のように管理できるようになりますし、決済代行会社も消費やお金の流れのデータを積み増すことによって、データ分析をできるようになります。

そのデータを企業や中央政府が分析できるようになれば、より効率的な金融政策や経済政策を打ち出すことができるようになります。

解説4 おすすめのキャッシュレス運用方法と注意点

QRコードはスマホ落としたら終わり、依存しすぎない。

注意しなくてはならないのは、QRコード決済です。

スマホさえあれば、カードも現金もいらずに取引できてしまいますが、もし、スマホを紛失した場合、買い物もできなくなってしまいます。

クレジットカードと同じように追跡や保証をしてくれますが、スマホをなくすと、連絡手段と決済手段を同時に失うことになります。

なので、同じキャッシュレスでも、クレジットカードのほうがリスクヘッジできます。

多種多用しないこと。推しメンを作ろう。

キャッシュレス決済手段は大きく分けて4種類あります。

クレジットカード、デビッドカード、SUICAなどの非接触決済カード、ペイペイなどのQRコード決済です。

それぞれに10種類以上の決済サービスが現存しています。

どれか一つか2つにしぼりましょう。

多用すると管理しきれなくなってしまいます。

例えば、クレジットカードは楽天カード1枚にする、デビッドカードは使わない、非接触決済はSUICA1枚にする、QRコード決済はPayPayか楽天ペイだけにしましょう。

どれもお得なサービスが付随していて迷ってしまいますが、自分の推しを決めて使いましょう。

どれを選ぶかよりも、どれを集中的に使うかのほうが圧倒的にお得です。

ちなみに私のおススメは楽天経済圏に入ることで、楽天カード+楽天ペイの組み合わせです。

QRコード決済は2020年くらいまで群雄割拠してるだけ。

2018年頃から、QRコード決済に参入する会社が多くなりました。

ポイント還元分は国から支援を受けられるため、ユーザーを囲い込んだ者が、QRコード決済の覇者になれると踏んでいるのです。

ソフトバンクのペイペイや楽天の楽天ペイ、LINEのLINEペイなど、自分の経済圏へ顧客を誘導するのが狙いです。

彼らはいづれ銀行や証券業に乗り出し、顧客の消費、投資、収入の全てのお金の流れを、自分の作る経済圏で行ってもらおうとしています。

その経済圏の中では、独自のポイントが付与され、外の経済圏でのお金の移動よりも効率的にお得に回るよう仕組みが整えられていきます。

QRコード決済への参入は、消費者の財布のひもをつかむという経済圏の確立と誘導への布石なのです。

難しい業界の構造はおいておいて、1ユーザーとしては、ポイント追従がめんどうだと思うならクレカ一本でも十分です。

決済代行会社には狙いがあるため、独自で様々なキャンペーンを打ち出していますが、どれを選ぼうと右往左往しているくらいなら、上述のように自分の推しを1つに絞るか、それもめんどうならクレカ一択でも十分です。

QRコード決済市場の覇者を横目で見ているくらいにして、もっと自分のために時間を使いましょう。

まとめ

仕組みがわかれば、キャッシュレスは圧倒的にお得な決済手段。

キャッシュレス化でお得になる仕組み

売り手が5%の手数料を払い、決済会社がそのうちの1%程度を消費者に還元している。

国際化の流れ|現金の信用が高いのは日本だけ。

日本では圧倒的に現金の信用が高いけど、ほとんどの国ではキャッシュレスのほうが信用されている。インバウンド、観光業、オリンピック、国際化の波にのるため、キャッシュレス化で国際取引を促進させたい。

現金の取り扱いはコスト高。

データ管理で済むキャッシュレスに比べ、現金の管理コストは高い。タンス預金されたら、アングラマネーと一緒。

おすすめのキャッシュレス運用方法と注意点

固定費含め、なるべくクレカ払いにすること。推しメンを作ること。キャンペーン追従がめんどうならクレカ一択でもOK.

以上、4点を解説してきました。

もともとお金である紙幣は、金(キン)と交換できる交換券でした。

それがやがて、誰もが紙幣は金と交換できると信じられるようになり、紙幣自体を信じるようになりました。

紙幣は金よりも軽く、持ち運びしやすく、数字で価値を判断しやすいために、その利便性ゆえにどんどん普及してきました。

現在、新しいテクノロジーにより、紙幣よりも便利で、安全で、効率的に管理できるものが出てきました。

キャッシュレスは現物をデータで管理・交換できる時代の流れです。

私たちは生まれてから、紙幣や硬貨に慣れ親しんできましたが、これからの時代はデータによる決済が進んでいきます。

便利な道具はより早いタイミングで利用して慣れていきたいですね。

それではまた。