- 低コストファンドを買うデメリットを知りたい
最近は低コストのインデックスファンドが人気ですが、安易に人気だからという理由で安心して買ってはいないでしょうか?
私は投資歴15年ほどで、運用資産は積立投資を中心に4,000万円ほどに伸ばしできました。
この記事はインデックスファンドはなぜ安いのか、何かデメリットはないのかという疑問についてです。
低コストファンドのデメリットは営業力
インデックスファンドは規模拡大が生き残りのカギ
インデックスファンドは指数に連動させるだけなので、低コストで運用できますが、運用会社としての儲けはそれほど大きくありません。
できれば顧客には利益率の高いアクティブファンドを購入してもらいたいのが本音です。
インデックスファンドは利ザヤが薄いのですが、規模を大きくできれば採算がとれ、運用会社としても十分儲かる商品になります。
そのために広告宣伝をうって営業したいところですが、低コストがゆえにそのような費用をかけられません。
よって多くの顧客に認知されずに資金流入が増やすことができません。
インデックスファンドのデメリット
ファンドの純資産額が増えないと、ファンドとしてデメリットがあります。
- ファンドが安定しない
- 流動性が落ちる
- スプレッドコスト(買値と売値の差額)が大きい
純資産額が増えないと取引が活発化されず低コストで運用を回せなくなります。
そして流動性が落ち、スプレッドコストが大きくなり、すぐ売買できないのが投資家としてのデメリットになります。
低コストにする方法とは
インデックスファンドは低コスト化が商品としての大きな差別化要因です。
ファンドがどのような努力で低コスト化を実現しているのかを知れば、ファンドへの信頼も上がると思います。
ファンドのコスト構造
とは言っても、インデックスファンドのコストを下げる方法はそう多くありません。
ファンド(投資信託)のコスト構造はこのようになっています。
ファンドを販売する証券会社に3割、運用する運用会社に3割、投資家からの預かり資金を管理する信託会社に3割、その他税金や監査費用などの不確定な経費が1割となっていることが多いです。
インデックス使用料
他にメジャーなコストはインデックス使用料です。
これは、ファンドが連動を目指す市場平均を算出している会社に支払うライセンス料で、純資産額の0.01~0.02%くらいが目安だと思います。
インデックスを算出している会社は、例えば以下のようなものがあります。
- MSCI
- FTSE
- CRSP
- 日経
- 野村BPI
上記のコスト構造では、運用会社がその経費を負担しています。
低コストファンドにデメリットはないのか?
まとめ
低コストファンドのデメリットは、ファンドの規模拡大がしづらいことです。
その理由は、ファンドを運営する金融機関が集める投資家からの手数料が低く、広告宣伝費をかけられないためです。
規模を大きくすることが出来なければ、そのファンドは魅力のないものになり、統廃合・償還の運命をたどるリスクがあります。
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それではまた。