ほとんどの人にとって、おすすめの証券会社は楽天証券とSBI証券です。できれば2つとも口座開設するのがベストです。
しかし、証券会社を選ぶ基準はユーザ―によって異なります。
そのため必ずしも楽天やSBIが万人におすすめとは限りません。
この記事では、どんな基準で証券会社を選んだらよいのか、証券会社を比較する上でのポイントをご紹介します。
- どの証券会社で口座を開設するべきか迷っている人へ
- とりあえずNISA用やiDeCo用の口座を開きたい
- 証券会社を選ぶ基準を知りたい
【前提となるユーザー】NISAやiDeCoを考えている人
おすすめの証券口座と選び方の基準は、以下のようなユーザーを対象にしています。
シンプルに使いたい人
例えば、このようなユーザー層です。
- 投資初心者
- どんなサービス・特徴があるのか知りたい、または理解したい
- どんな基準で選べばいいのかわからない
- 長期・積立投資をしたい(NISA、iDeCo口座も開きたい)
- 投資信託・ETFはインデックス中心に投資したい(国内・外国も)
- 短期トレードは興味ない(今は)
- マニアックな取引には興味ない(信用・FX・CFDなど)
この中で当てはまっているものが多い人は、このまま読み進めて頂いて大丈夫です。
アクティブユーザーは除外
例えば、こんな取引をやりたい人向けではありません。
- 短期トレード
- 信用取引
- レバレッジ
- FX
- CFD
- PTS
このようにもっとトレーディングをゴリゴリやりたいという人は、本稿のおすすめする証券会社の限りではないです。
いくつか口座を開いてみて、自分が使いやすい証券会社を選んでいくのがよいと思います。
【証券会社を選ぶ基準①】こんなポイントで選ぶとよいです。
口座開設は無料でできますが、手間を惜しむなら、このような基準で証券会社を選ぶとよいです。
- 取引のしやすさ
- 銀行口座との連携
- お得なサービス
の3点です。
取引のしやすさ
取引のしやすさの観点では、以下の3つの要素を大事にしたいです。
- 手数料
- 画面の見やすさ
- 取扱ファンド数
1.手数料
- 手数料が、証券会社の最も大きな差別化要因といっても過言ではありません。手数料とは、株式や投資信託の売買手数料のことです。株式や投資信託を売ったり買ったりするごとに手数料がかかり、これが証券会社の主要な収益になります。手数料は無料~数万円とはば広く、また購入額に応じて0~3%程度の間でかかります。当然顧客としては手数料が安い証券会社を選びたいです。
2.画面の見やすさ
- ポータルページや管理画面は見やすく、わかりやすいほうがいいです。使い勝手も気にしたいところですが、最初はなかなかわかりづらいです。
例としてSBI証券の管理画面はこんな感じ。
楽天証券の管理画面はこんな感じ。
マネックス証券の管理画面はこんな感じ。
- 自分好みの画面で使えるのがベストだと思います。また、使っていればだんだん慣れるものです。
3.取扱いファンド数(売買できる投資信託の銘柄数)
- 厳密には優良なファンドを取り扱っている証券会社かどうがを見る必要があるのですが、現状では取り扱いファンドが多いほど、優良ファンドを取り扱っている可能性が高いです。
銀行口座との連携
銀行口座との資金の移動はよくありますので、スムーズなほうがよいます。以下の3つの要素を大事にしたいです。
- 資金の移動コスト
- 資金の移動スピード
- 資金移動にかかる手間
- 資金の移動コスト
- 自分の銀行口座から証券口座へ、またはその逆の移し替えが年に1度はあります。そんな時に資金を移動するだけで手数料がかかってしまうのはとても嫌になります。これは当然無料の証券会社がよいです。そのためには証券会社と相性のよい銀行口座を作っておくのがおすすめです。
- 資金の移動スピード
- 優良な証券会社なら、資金の移動は秒で行えます。たまに、資金の移動に数分や数日を要するところもありますが、そのような証券会社は避けたいです。ドルなど外貨を扱いたい場合、為替取引も秒で行える証券会社を選びたいです。
- 資金移動にかかる手間
- 資金を移動させるのにとても複雑なのは避けたいです。画面切り替えが多かったり、クリック数がやたら多かったりするのは使い心地悪いです。
お得なサービス
オーソドックスな取引をする長期投資家にとって魅力的なサービスは次の3つです。
- 手数料優遇・無料化
- ポイントがつく
- 新聞・ニュース無料購読
- 手数料優遇・無料化
- 一部の優良な銘柄の手数料を無料にしている証券会社があります。
- ポイントがつく
- 楽天ポイント、Tポイントなど、株式や投信を保有しているだけでポイントが付く証券会社があり、地味ですがこれが非常にお得です。
- 新聞・ニュース無料購読
- 普通に新聞を購読すると有料の日経新聞などが、無料で読めたりするサービスを実施している証券会社があり、興味のある人にとってはこれもお得です。
【証券会社を選ぶ基準②】こんなのは気にしなくていいです。
投資初心者が目移りしないように、あまり気にしなくていいポイントをまとめました。
これらは証券会社の宣伝広告で強調されることがよくありますが、投資家にとってはあまり本質的な価値がありません。
取扱株式銘柄
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- 株式銘柄のようなオーソドックスな商品はどの証券でも取り扱っていますし、どの証券会社で買っても同じです。気にすべきは購入手数料です。
口座管理・資産の見え方
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- どの会社も同じです。証券口座はこのような分類になっています。
因みに最初は特定口座の源泉徴収なしで開いたほうがお得です。詳しくはこちらの記事をどうぞ。
【2020年版】投資の始め方|超シンプルで無難な初心者向けガイド【資産運用】
リアル店舗
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- 対面販売は手数料が高く、投資家の冷静な判断もできなくなります。むしろないほうがいいです。
投資教育セミナー
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- 無料の優良な動画や記事が世の中に溢れています。そのセミナーだけで聞ける極秘の優良情報などありません。むしろないほうがいいです。セミナー実施にかかっている費用は巡り巡って投資家が負担していることになります。
アフターサービス
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- ただの営業です。ないほうがいいです。車のディーラー、生命保険会社の生保レディがあなたにアドバイスしにくる姿を想像してみてください。出口戦略は自分で考えて決断しないと高くつきます。
人気は結構いい指標
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- 基本的には新規口座開設数など他人のことは気にしなくていいです。しかし、おおむね優良な証券会社の口座開設数は勢いがある傾向が見てとれます。多くの顧客獲得が見込めれば、証券会社もサービスを拡充しやすいです。逆に、顧客の流出が激しいと証券会社も存続しません。因みに証券会社が倒産しても、投資資金は守られます。(そんな法律と仕組みになっています。)
証券大手10社を比較
ネット証券は規模順にリストすると、以下の大手5社が有名どころです。
などがあります。
一方、従来の証券会社も5大証券会社があります。
などがあります。
当サイトの結論をまとめると以下のようになります。
ネット>リアル店舗
まず、ネット証券とリアル店舗証券を大別すると、今から資産運用を始める人にとっては、リアル店舗にメリットはありません。
リアル店舗はおもに古参ユーザーの高額な手数料で収益を得ています。人口も資産額も多い高齢者層が主なターゲットで、そのような固定客へのサービス拡充をしています。
ネット証券はおもに若年層向けで新規ユーザーの獲得へ向けたサービス拡充が中心です。オフィスや人件費を節約し、ユーザーに対する手数料を安めに設定しています。
どの世代であっても、今からお金の運用をしようという人は、マーケットのリスクに加えて、金融機関と取引をするためのリテラシーを自力で身につけることが資産防衛のために必要です。
ネット5社比較「SBI・楽天・マネックス・松井・カブコム」
ネット証券を比較するとこんな感じです。
楽天証券とSBI証券に軍配が上がります。
あとは、気になった証券会社は全て口座開設してみるのがおすすめです。
手間はかかりますが、開いておくといざというときのために使えて便利です。
試しに触ってみて、気に入ればそれを使い続ければいいですし、気に入らなくて放っておいてもお金は全くかかりません。
ただし、宣伝広告を受ける対象にはなりますので、メールボックスにお知らせが入ってきたりします。
- 無料
- いざというときにすぐ使える
- 手間がかかる
- 宣伝広告を受ける
まとめ 今後ずっと気にするのは手数料と銀行口座との連携
証券会社は楽天証券かSBI証券で間違いなし
迷っているならとりあえず、楽天証券とSBI証券を開いておけば間違いないです。特にリスクもコストもありません。
私は十数年間多くの証券口座を取り扱ってきました。
信用取引やPTSなどマニアックな使い方というよりは、株式、投資信託の現物買いといったオーソドックスな買い方が中心です。
その中でもっとも重視したいものは、手数料と銀行口座との資金移動でした。
手数料は、楽天・SBI・マネックスのようなネット証券大手であれば、ほぼ最安で間違いありません。
楽天証券は楽天経済圏でのメリットが生かせるのが最大の魅力です。ポイント稼げます。
SBI証券は総合力がありますが、特に為替手数料が段違いに安い点が魅力です。
銀行口座との紐づけも大切にすべきで、SBI証券なら住信SBIネット銀行を、楽天証券なら楽天銀行の口座開設も併せてしましょう。
現在のメインバンクからの資金移動はそれらネット銀行を通せば無料で行うことができます。
また、どうしても迷うのであれば、無料なので気になる証券会社の口座全てを開いておきましょう。
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それではまた。