食費を安易に削ることは節約の観点からもおすすめしません。
これまで様々な角度から300万円以上節約してきましたが、食費の削減ほどコスパの悪いものはありませんでした。
貯まる家計の節約方法は習慣化。
家族の健康も幸せも犠牲にせず、より豊かな暮らしを実践することです。
そのような方法が数多くある中、食費は削らないほうが得策です。
- 節約を徹底したいけど、食費は削らない方針
- 食費を削らないで、貯まる家計を目指したい
この記事では、食費を削らないほうが得策な理由と、貯まる家計が実践する節約テクニックを解説します。
食費で頑張るリスクと限界
食費を削らない場合と比べて家計は?
食費の節約など微々たる額です。
食費の節約は即効性があり、毎日ひらく財布で実感も伴いやすいために誰もが懸命になりがちです。
しかし、これは単なるまやかしであり、実際は多大な努力に対して、小さな節約効果しかありません。
グラフにするとこんなイメージです。
例えば、夫婦+子一人の3人暮らしの食費の平均は約8万円(外食費除く)ですが、頑張っても月平均7万円に持っていけるかどうかです。
うまく工夫して頑張り、家族全員の負担を乗り越えて年間12万円の節約です。
これが永続すればよいですが、生活スタイルに合ってこなければまず続きません。
無理強いをすると、反動がおこり、コスパはさらに悪くなります。
見えない恐怖:医療費と働けない潜在リスク
後述しますが、安い食品というのは糖質中心のものが多く、食費を節約すると糖質過多の食生活に陥りやすいです。
分かりやすい例が、おやつに食べるお菓子やカップラーメンなどの加工食品、冷凍食品などです。
炭水化物中心の食生活を長期間続けていると、生活習慣病につながりがちです。
すると今までなかった医療費が発生したり、病気・うつ病により稼げる力が低下するリスクを高めてしまいます。
可能性は高いわけではありませんが、このような潜在的なリスクを高める節約でお金を貯めることは、人生において正しい方向ではありません。
- 理想的な生活の方向へ向いている節約を実践する
- 理想的な生活の方向へ向いていない節約は実践しない
食費を削らなければ家族全員のQOLが向上
食費は人件費と同じです。
自分だけでなく、家族みんなを幸せにしてくれる最もエッセンシャルな支出です。
食費を削るという発想をやめ、食生活を豊かにする方針にすると、家族全員の栄養と人生が向上します。(そして家計収入はアップする方向になります。)
ムダにお金を使っている場合を除き、安易に削っては、家族みな幸せから遠ざけてしまいます。
総コストの中で食費は大きな割合を占め、表面的に見ればカットすると効果がすぐに見てとれるので、食費の節約に一生懸命になりすぎるトラップにハマりやすいです。
例えば、卵や野菜の値段が普段より50円高いと、ものすごく買うのをためらってしまいますが、自動車保険が1年前より300円値上がりしたとしても、あまり気にせず継続契約してしまいます。
こうしてみることで、食費の削減が決してスマートな家計改善の手段ではないことがわかります。
食費の削減よりも、食材の品質
貯まる家計は、食費の削減よりも、食材の品質やムダにしない努力を徹底します。
具体的にこのような行動です。
- よいスーパーを見分けること。
- よい食材を見分けること。
- コンビニ・自動販売機を常用しない。
- 在庫(特に冷蔵食品の賞味期限)管理をしっかり行うこと。
そんなの当たり前と感じた方は、今のままでOKです。
これ以上食費で何かをやろうとすると、持続せずに徒労に終わります。
方向性として、食費の金額的な支出を減らすことが第一目的ではなく、自分と同じ釜の飯を食べる家族のと体をより健康に保つことにこだわりましょう。
身体と心の健康は大人・子供どんな人にとっても財産であり、幸せの源であり、お金以上の価値があります。
安いのは炭水化物ばかり:現代の食事は糖質過多
ほとんどの人は、おいしいものを食べると元気になり、幸せになります。
たまに食事には全く興味がなく、安くて少ない食材や簡単な自炊を駆使して、極限まで食費を抑える人もいますが、誰もが真似すべきことではありません。
安い食品は、基本的に小麦粉と砂糖を大量に含んでいます。
- カップラーメン
- 麺類、食パン、菓子パン
- お菓子類
- 冷凍食品(チャーハン、餃子など、具材が少ない)
他にもハムなどは元々良質な食材に、小麦粉・砂糖で作った材料を注入し、ボリュームを膨らませて、低価格で販売しています。
体に悪いものと断定できない程度の量を使っているため、販売することが許されていますが、これらを長期で大量に摂取し続けると健康上悪影響がでる可能性が高まります。
小麦粉と砂糖は安いため、低価格の加工食品に良く使われる一方、食べてもすぐに病気になるわけではないので、一層注意が必要です。
頑張って節約できたとしても、自分と家族を幸せにせず、やがて健康を害し、医療費のアップ・収入の低下につながります。
そのようなリスクを負うよりは、せめて加工されていない普通の肉・野菜・乳製品を買っていたほうが安心と考えるでしょう。
食費と糖質過多の関係について、詳しくはこちらで解説しています。
【食費の節約】食費は削るべきでない健康上の理由
よいスーパー、よい食材の目利きは専業主婦がプロフェッショナル
よいスーパー、よい食材の見分け方はいろいろ情報が出ているため、勉強してみるとよいでしょう。
- 清潔感
- 低価格
- 食材の鮮度
- 流通の透明度(いつどのように仕入れているか示す)
とはいっても、この領域は専業主婦の人たちがプロフェッショナルです。
お店で、専業主婦の顧客を多く見かけるなら、そこはよいスーパーです。
専業主婦はスーパーに対しての優秀なバイヤーであり、よいスーパーは厳しい専業主婦の要求に日々鍛えられています。
スーパーや青果店については、清潔感のない店や、取り扱っている食材に関する質問にきちっと答えられない店は、信頼しないことです。
どの店も自分の扱う商品に誇りをもってお客様に提供しているはずですが、中には顧客満足よりも利益を優先させている店もあります。
食材の品質を見抜く目を養うのと同時に、食材のもつ栄養に関しての知識もどんどん蓄えましょう。
- スーパー・食材の質に関しては、専業主婦がプロフェッショナル
- 専業主婦の目利き力は非常に高く、信頼してよい
- 顧客利益よりも自社の利益を優先するスーパーは、専業主婦の顧客が少ない
スマートな節約なら絶対続く:変動費よりも固定費を減らすのが優先
食費よりも払う犠牲が小さく、はるかに効果の高い節約方法にはこんなものがあります。
- 格安スマホに乗り換える。
- 家賃交渉をする。
- 保険を見直す。
- 自動車を乗り換える。
- 確定申告をする。
- 家計の支出を計算する。
固定費の見直しのほうがはるかに楽です。
例えばスマホ代。一度調べて見直して、格安スマホに切り替えてしまえば、夫婦二人で16,000円が3,500円くらいになりました。
他にも家計の節約術をまとめた記事はこちらを参照してください。
【無料でチェック】家計の見直し総まとめ18選|節約術
自分が好きなもの、興味あるもの、できそうなところから始めていけばよいのです。
徹底したくても、一つひとつ、少しずつやれるところからやりましょう。
勉強していけば、いづれ大きな節約につながります。
それでも食費を削るなら
そうはいっても食費を削らないと家計が回らないという場合もあるでしょう。
そんな場合は、食費を削っても、自分の時間とエネルギーは増やさないように工夫しましょう。
例えば、遠くのスーパーの安売りに行くよりも、余った具材で作り置きのおかずを作りましょう。
こうすれば、毎食一品多く食卓に並べられます。キムチなど体にもいいですよね。
健康志向をおろそかにせず、継続して学び、努力の方向性を修正できるようにしましょう。
食材の品質を下げない買い方
食費を減らす効果は、続けることで大きくなります。
続けられる方法は買い方を工夫することです。
食費の削り方|ポイント還元率15.5%を得る方法
また、プライベートブランドを中心に買い物するのもおすすめです。
プライベートブランド商品とは、、イトーヨーカドーの「セブンプレミアム」、イオンスーパーの「トップバリュー」、西友の「みなさまのお墨付き」などのことです。
食品は地域特産のブランド化が進んでおり、知名度や希少性に訴えて値段を高く設定している商品が多いです。
これはメーカーや生産者の販売戦略の一つで、売上単価を向上させる目的のためです。
一方で、プライベートブランドはその店のブランドで商品を売るというコンセプトなので、一定の品質を保ちながら、低価格に抑えられている商品でもあります。
スーパーは清潔感・品質と並んで低価格であるということが一番の売りですから、そこを訴求しているわけです。
似たような商品でもメーカー品と、プライベートブランド品で値段が違うのはそのためです。中身は大して変わらなかったりします。
低糖質加工食品はNG
低糖質が売りの商品は、主に健康に気遣う富裕層向けに販売されている商品です。
昨今の健康ブームで、低糖質を意識している人も増えてきています。
これはよい傾向です。しかし、こういった商品は加工工程が多い分製造コストが高く、また一定数の需要があるため、単価が高く設定されています。
糖質を控えた栄養バランスを確保するのは、こういった商品を選ぶのではなく、そもそも商品選びで、低糖質な商品を選べばよいのです。
食材選びで栄養バランスを確保
野菜や肉などの加工されていない素材を中心に摂ると健康的です。
その中で、ジャガイモなどのイモ類は糖質が多いので、代わりに豆腐、ブロッコリー、ニンジンを多めに買ってみるのもよいです。
くれぐれも糖質を全く摂らないほうがいいわけではありませんので、ご注意ください。
白米ご飯を少し減らすだけでベストな場合だってあります。
低糖質な食材選びについては、別の記事で取り上げようと思います。
このように、自分の時短と省エネを意識しましょう。
こちらの記事も参考にしてください。
二人暮らしの食費│夫が食費節約のためにした3つの行動と反省
まとめ 食費を削るべきでない理由と、食材の賢い買い物術
食費で頑張るリスクと限界
すぐに節約した金額を実感しやすいですが、実はそんなに家計は助かりません。
見えないリスクに注意も必要です。
食費の削減よりも、食材の品質
食費の節約は糖質過多を誘発します。
スーパーや食材の目利き力を上げるほうがよく、専業主婦がお手本です。
それでも食費を削るなら
食材をムダにしないこと前提で、割引、ポイント、クレカ払いを活用しましょう。お買い物の計画性が大事です。
食費は単なる消費ではなく、自己投資の側面を持ちます。
なので食費の削減は家庭にとって長期的な視点で管理すべき費目なのです。
あなたにとって大切にすべきものを失わずに、より楽しく効果的にお金を残せるようになりましょう。
こちらの記事も参考にしてください。
家計に効く光熱費の節約術3選【日々の労力ゼロ】
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それではまた。