ざっくり読むと、
1.支出は、初期購入費用と維持費、廃棄する費用に分けられる。
2.買うときにいつ捨てるかを考えておくと、総費用がわかる。
3.総費用=初期購入費用+廃棄する費用+維持費x使用期間
一番の節約方法は、自分が何がほしい・必要かを的確に理解し、賢くお買い物をする力を身につけることです。
長期的に数百万円~数千万円の節約効果をもたらします。
そのうちの、賢くお買い物をするとき、ノウハウをご紹介します。
買い物するときは、必ず価格を意識するでしょう。モノの値段イコール買う側の支出となります。
しかし本当の支出は必ずしもそのモノの価格だけではありません。
スーパーで肉を買うときのような場合は、肉の値段だけが買い手にとっての支出かもしれません。
しかし、業者が大量の肉を買ったとしましょう。例えば、焼肉屋さんのオーナーが50㎏の肉を仕入れたとします。その肉を冷蔵保管するのに、冷蔵庫の電気代がかかります。その肉を冷やすために使われるエネルギーコストを、肉を保有するために発生するコストとして考えるのです。
また、お客さんにふるまい切れなかった10㎏の肉があまり、廃棄することになったとします。廃棄するのに有料回収サービスを使ったとしますと、その回収サービスにかかる費用は、肉を廃棄するために発生するコストとしてみますことができます。
このように、肉を例にとりましたが、モノを買うことによって発生する支出は、買ったときの値段以外に、保有することで発生する維持費、廃棄するときに発生する廃棄費用が含まれる場合もあります。
ですから、モノを賢く買うには、モノを買うときに、値段だけでなく、発生する維持費や廃棄費用を想像することです。
本当の総費用を買う前にある程度想像できれば、買うか買わないかの判断を鋭くできるようになります。
逆に、そのような見方を全く身につけなければ、後からこんなはずじゃなかったという不可抗力の意識で、出費を重ねてしまうでしょう。
また、いつ廃棄するかということも予定しておくことは重要です。
家電など、モノによっては下取りや売って手放すことだって手段としてはあります。その場合は廃棄費用はマイナスになりますね。
そして、何年使うかによって維持費の想像もしやすいです。
総費用=初期購入費用+廃棄する費用+維持費x使用期間
このように総費用を計算し、使用期間で割り、一か月あたりの費用をねん出してみてください。
想像していた家計の支出より、少なからず費用の金額に驚くと思われます。