食費電気代vs家車保険代

本腰を入れて節約を目指す人は、家、車、保険にまず着手することをお勧めします。なぜかというと、これらは家計で最も大きい支出トップ3だからです。支出額が大きいところなら、例え1%だけ減らせたとしても、ものすごい金額になります。

日々のお買い物で10~20円の節約を10年間心がけたとしても、

20円x365日x10年=73,000円

の節約になりますが、

例えば3000万円の家の費用を10年で一度だけ見直し、1%削減したほうが、

3000万円x1%x1回=30万円

と大きな節約になります。

支出項目のパイの大きさを見抜き、大きいパイからもっと節約できないか見直しましょう。

また、別の記事で詳しく取り上げますが、費用は全て表面的に見るだけではもったいないです。持っている資産の費用は必ず、買ったときの金額と、持っている期間、手放すときの金額で決まります。

家の費用は住宅ローンだけにあらずです。

車の費用は購入時の乗り出し価格だけではありません。

生命保険の費用は毎月の保険料だけではありません。ただ、毎月の保険料だけとなる場合もあります。

例として私のケースをあげます。
一般的などの家庭でも、以下のような大きな金額を既に動かしてます。

家の費用はうちの場合、郊外中古マンションですが、管理費、修繕積立金、固都税以外にも、購入・売却時諸費用、火災保険があります。 毎月の住宅ローン支払額は約7万円ですが、実質費用は11万円を超えます。節約できる・できないは状況によるので別として、まず毎月の+4万円の支出がでていることに気づくことが大切です。

車の場合、乗り出し価格のなんと3倍費用がかかっています。ガソリン、洗車、駐車場代、自動車税・車検費用、タイヤ・オイル交換費用、修理見積、自動車保険。車は維持費が思っている以上にかかる金食い虫なのです。9年前に乗り出し200万円弱の日産ティーダを買いましたが、上記のように維持費も含めて11年コスト(車検を4回通す見通しとして)を算出してみたところ、約550万円、一カ月当たり4万円の支出です。因みにこれは、節約ノウハウを実践中の数字ですので、一般的にはもっとかかってくるはずです。

最後に生命保険。掛け捨て型、積立型、私は両方のタイプを契約しています。残念ながら保険は一旦契約してしまうと固定費化し、解約をしない限り減らすことはできません。それでも何年間の契約なのか、何年契約を持続させる予定なのかを念頭に、費用を計算してみます。

掛け捨て型:損保ジャパン日本興和ひまわり生命 収入保障 毎年2万円30~60歳まで 

2万円x30年=60万円

積立型: メットライフ生命 終身保険 毎年53万円17年間

53万円x17年=901万円

保険は一度契約すると、これだけの金額を保険会社に支払いますと確約するようなものです。懸命に働いて稼いだお金です。この代償としてどんな保障が得られるのか、頭に入れておきましょう。それが納得できるものであれば現状維持でよいでしょう。しかし、考えを整理してみると見直す方々が多いです。