子育てはお金がかかります。
人生でお金が貯まる順は以下。
- DINKS(既婚・子なし)
- シングル
- 既婚・子持ち
- シングル・子持ち
社会的ステータスの括りで比較すれば、子なし世帯にはかないません。
そんなことは前提で、なるべくお金をかけずに子供に最高の教育をしてあげられるよう、子育てのコスパを上げる方法を考えました。今回は幼児期の習い事編です。
育児本を30冊読んできた結論です。
- 子供が2〜3歳になってきたので習い事とか、幼児教育をしたい
- 幼児向けの習い事って
- 何がいいのか
- いくらかかるのか
- いくらかけるべきなのか、ざっくり知りたい
- そもそも幼児教育のコスパってどうなの?
子育ての優先順位はピラミッド構造
習い事はコスパ最悪
まず、習い事をさせる前に、非認知能力についてざっくりまとめます。
子育ての優先順位のイメージはこんな感じ。
出典:筆者作成
ピラミッドの土台部分が、子育てと呼ばれる領域です。
ピラミッドの上位部分が、幼児教育と呼ばれる領域です。
下位部分は上位部分の土台であり、しっかり支えているイメージです。
習い事で得られるものは、当然ながらお金がかかることである一方、自己肯定感や非認知能力という土台がしっかり育っていないと、総崩れを起こしてしまうはかないものです。
コスパ最強は、自己肯定感を育てること
自己肯定感を育てることが、一番コスパが高いということについて、深掘りします。
幼児教育だけでなく、子育て全般で優先されるべきことは以下です。
- 【身体】安全・衛生的な衣食住を与える
- 【精神】安心と信頼できる状態にする
- 【身体】規則正しい生活を送る
- 【精神】自己肯定感を育てる
心と体がすくすく育つために、これが土台です。
1の身体面で満足を与えられない家庭は、日本においてほとんどないです。貧困国ではあります。
2の精神面で満足を与えられない家庭は、たまにあります。ひどいと事件になります。
4の自己肯定感は、「わたしはわたしのままでいいんだ」という気持ちを育てることで、これがどんな環境に直面しても不屈の精神でいられる力が育ちます。
3の生活習慣とのセットで、育成がより安定します。
コスパ最強の理由は、人によっては当たり前すぎることであり、万人にとって実行するのにほとんどコスト(お金・生活負担)がかからないのにもかかわらず、子供の幸せに最も必要なことだからです。
子供の人生への影響度を再確認し、これらをさっさと習慣化することが理想です。
非認知能力>習い事
次に、非認知能力を育てることが大事になります。
非認知能力は、私たちも認知しきれていない、人間が本来持っている能力の総称です。
対して読み書き計算、運動能力は、認知能力と呼ばれます。
非認知能力は子供が本来持つ(あるいはいづれ持つ)能力で、生きていく環境に適応するようにガイドするのが親の役割です。
これは押さえつけない限り、雑草のように勝手に育ちます。
現代社会は効率化されている一方、子供は多くの行動制限を強いられます。箸の持ち方、うんちはトイレでするなど。
そのような指導をする中で、以下を意識すれば、非認知能力は環境に適応して育っていきます。
- 興味を育てる
- 好きなことを育てる
- 新しい発見をさせる
ポイントは、躾るときでもなるべく子供の自発的な意思や行動を押さえつけないように努めることです。
何が好きかや何に興味を持つかは本人次第であり、本人以外が生み出すことはできません。
親ができることは、なるべくいろんな発見や体験をさせる機会を与えてあげることまでです。
あとは親は自分のすべき事に集中しましょう。
好きなことは誰でも勝手に見つけます。大人でも同じです。
【2~3歳向け】コスパの高い幼児教育5選
自己肯定感と非認知能力を育てるの前提で、おすすめの幼児教育5選です。
前者と比べれば、コスパは悪くなりますが、家計に余裕があって、子供に小さいころからいろんな経験をさせたいならおすすめです。
自己肯定感と非認知能力が育てば、習い事は何を選ぼうがどんな失敗をしようが、子供は総崩れしないので気楽です。
絵本 月1,000円程度
習い事じゃありませんが、この領域ではコスパ最強なのでリスト入り。
本代のみ。月1000円程度ですが、図書館を利用すれば無料です。
コスパ最強の理由は、読み書きなどの知性だけでなく、親が自分のために読んでくれることによって自己肯定感が育つからです。
物語の想像力も育ちます。
国語力が育ち、文字に強くなります。
3年で1万冊読んだら、子供4人全員漏れなく東大理三に入れたという事例があるくらい効果大です。
リトミック 月2,000円程度
音楽に合わせて体を動かす楽しさを覚えます。
音楽は人間ならみんな好きです。運動能力が発達し、親も楽しいです。
うちの近所では隔週で1レッスン40分1,000円でやっているところがあります。
水泳 月3,000円程度+水着代
泳ぐセンスも幼い時期に覚えてしまえば絶対に忘れません。
水遊びが好きならプールで遊ぶ先で泳ぎを覚えてしまうのが効果的です。
子供だけでなく、大人や高齢者にとってもプールは非常に安全で健康的なスポーツです。
球技 月3,000円程度+ウェア代、用具代
ボールの動きに強くなります。
球技をやっていたかどうかは、大人になってから動体視力でわかってしまうくらい差がつきます。
球技に強いか弱いかは子供の頃にボールに接していたかが大きい。
2~3歳でできそうな球技はサッカーです。
バレエ 月5,000円程度+ウェア代
ダントツで姿勢が良くなります。
バレエだけでなく、上質な踊りを見せる劇団、フィギュアスケート、モデルに猫背やO脚はいません。
本当の美男美女に育ってほしいなら、化粧やファッションにお金をかけるのではなく、姿勢をよくすることのほうがコスパ高いです。
習い事を続けるかの判断でコスパは上がる
習い事を続けるか続けないかで、その後のパフォーマンスの差は大きくなります。
重要なのは、その判断をどうするかであすが、判断基準はいたってシンプルです。
続くと能力がどんどん伸びる
子供が習い事が好きになったら、1発目で当たったということです。
とことんやらせてあげましょう。
成長に合わせて、習い事の能力もどんどん伸びます。
オリンピックの一流選手も、幼いころから続けてきた例が多いですね。
但し、最初に始めた習い事が、1発で本人の好みに合っているとは限りません。
続けなくても全然OK。新しい刺激を与え続けるだけ
続く続かないは本人の意思次第です。
といっても本人がわかっていないことも多々あります。
本人の意思は周りから影響は受けるが、制御することはできません。
どうしたいか自分で決められるようになるまでは、続けるのが得策です。
そして、次にやりたいことを見つける手助けをしてあげましょう。
恋愛と同じで、好きになれなければ、無理やりやらせても動機の内的要因と乖離があれば幸せにはなれません。
掛け持ちするほどコスパは上がる
習い事を掛け持ちしてもよいですが、短期的には負担が大きいです。
金銭面の負担ももちろんですが、時間とエネルギーの負担のほうが枯渇します。
短期的には続けられても、いづれはどちらかを取るなどという判断が来ると思います。
但し、好きなことを見つけるという意味で、いろんなことをやってみるというのは大いに結構なことです。
掛け持ちのコスパが高い理由は、それだけ自分の好きなものに出会える確率が高くなるからです。
時間とお金があることが条件なので、やりすぎればコスト(負担)が過剰になり、コスパは下がります。
まとめ 子育てのコスパを上げる方法【習い事・幼児編】
コスパ最強は自己肯定感
わかっていても、極限状態では忘れがち。子供のありのままを受け入れるだけで、子供は幸せになれます。
コスパがいいのは非認知能力
私たちもわかりきっていない人間がもつ能力。なるべく成長を阻害しないように努めることが、習い事よりも大事です。
習い事でおすすめ5選
自己肯定感と非認知能力の土台の上で、習い事で育つ能力があります。
絵本、リトミック、水泳、球技、バレエなら、幼いころからやると一生のスキルが身につくかも。
習い事を続ける・続けないの判断基準
続けることにも大きな意味がありますが、親の仕事は子供に機会を与え続けることです。
私たちは高度に発達した社会で生きています。
知的生産の仕事やスポーツ、芸術など、一定のルールの中で努力し、結果を出すことで幸せになれるような環境が整っています。
習い事はそのようなルールと結果の出し方を教えてくれる機会であり、それ以上でのそれ以下でもありません。
この記事の参考文献です。
「非認知能力」が成功する子になるカギ!幼少期から育む方法を汐見稔幸先生が解説 2018.10.21 | パパママの教養|Hugkum
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それではまた。