中小企業診断士に最安でなる方法

私はメーカー勤務10年目の30代前半で中小企業診断士の資格取得を目指し、丸2年かかって2018年に合格しました。社会人として知っておきたい経営の知識を深めるために診断士の資格がMBAと同等の知識を得られると思い、資格取得を目指しました。それ以外ほとんど何も知らない状態で見切り発車しましたが、その中で意識したのはなるべく費用をかけないことでした。中小企業診断士になるまでの費用を安くするコツは、なるべく短期集中で資格取得を目指すことです。費用には必須のものと、選択の余地があるものとに分かれます。これから資格取得目指す方の参考になるように、中小企業診断士になるまでの費用を安くする方法について詳しく解説します。

この記事はこんな人に向けて書かれています。
  • 実際に資格取得までにかかった費用を知りたい
  • 費用をなるべく安くする方法を知りたい

診断士資格取得までかかったのは40万円

私の場合は合格までに2年かかり、通信講座を利用したモデルケースです。合格後に必要な実務補修は15日間コースを選びました。

総費用を計算してまとめると以下のようになりました。

中小企業診断士になるためにかかった費用一覧

低めに見積もっても合計40万円以上かかります。

実務補修の費用については試験合格まで全く知りませんでしたが、受験費用と同じように、資格取得までには必ず発生する費用です。

実務補修は5~6人のグループになり、5日間でシニアな診断士のアドバイスのもと、顧問先を診断する機会が3回あり、これはこれで貴重な経験ができます。

合格までにかかる費用を安くする

受験費用は必須コスト

受験費用は1次試験に13,000円、2次試験に17,200円かかります。これに加えて試験会場までの移動費・宿泊代がかかります。

試験会場は全国主要都市の8地区に限られる

中小企業診断士試験会場

出典:中小企業診断協会 令和2年度中小企業診断士第1次試験会場

コストを抑えるためにも受験回数は少なくしたいところです。

学習にかかる費用

学習にかかる費用はある程度変動させることができます。

天秤にかける要素としては、モチベーションと学習効率があり、自分に最適な選択をすることが重要ですね。

学習方法

独学でテキスト購入なしで、過去問をひたすらやる方法もありますが、残念ながらこれは合格できません。中小企業診断士の出題範囲は広く、難易度も高いためです。また、2次試験には過去問が公開されていても、解答は公開されていないため、何が正当なのか確かめることができないもの理由になります。

独学の場合は、テキスト購入が必須になります。テキスト代として7科目×3,000円=2.1万円と2次試験の4科目×3,000円=1.2万円、合計3万円程度が必要になってきます。

ここ数年でオンライン講座が台頭してきており、私も2017年から利用しました。パソコンだけでなくスマホで動画解説を見たり、問題を解いて解答を見たり、進捗確認もできます。

価格は1年間1・2次試験までカバーされているもので、5~15万円程度です。私は通勤講座(現:STUDYING)というオンライン講座を利用しており、初年度は 5万円/年、2年目は更新して1.6万円でお世話になっていました。はっきり言って非常におススメで、オンライン講座が現代の最も効率的な学習方法といえるでしょう。

スクールは従来通りLEC、TAC、大原などの資格学校に通うもので、価格帯は20~30万円が主流のようです。スクールでも実際に登校せずに、オンラインで授業が聞けたり教材が用意されていたりするので、最も充実したサポートが受けられます。モチベーションが心配な人にはありの選択肢です。

学習方法はどれを選ぶかは、コストの面で考えても、最短で合格できる方法で選ぶことをお薦めします。

  • 受験回数を少なくできる
  • 集中力が保てる
  • 学習費用を安くできる

短期集中でコミットすることで、時間をなるべくかけないことが、受験費用の節約にもなるし、時間の節約にもなります。

後述するように中小企業診断士の試験に合格するまでは、特別な人を除いて誰でも1,000時間は必要です。時間をかければかけるほど、資格勉強を優先できないことが多く発生します。最初は最も効率的に勉強できる方法を見つけることが大切です。間違った方法や非効率な方法で始めてしまうと、合格できないどころか、途中でやめてしまうからです。

この章のまとめ
  • 【コスパ】費用を抑えるには、短期集中できる方法を選ぶこと。
  • 【学習効率】独学であれば勉強の仕方のコツを抑えることが重要。

    合格後にかかる費用を安くする

    1・2次試験を突破できても、意外にお金がかかるのが、合格後です。必ず支払わなければならないものではありませんが、実質試験合格後はほぼ全員が支払うことになる費用で、自動車の任意保険のような感覚です。

    中小企業診断士になるには、試験に合格した後、実際の企業で経営診断をしなければなりません。ほとんどの2次試験合格者は経営診断ノウハウも診断先の企業のツテもありませんので、協会が提供する実務補修を受けることになります。実務補修の費用は15万円(1社5万円×3社)です。

    実務補修の費用と内訳

    実務補修は、指導員となる先輩診断士が会議室を予約したり、顧問先との打ち合わせを設定したりしてくれます。1社に対し5日間の活動ですが、実際は補修といえども企業に経営コンサルティングをするため、打ち合わせのためのリサーチやデータ分析、資料作成などを行う必要があるため大変な労働が発生します。最低5日はグループメンバーや顧問先と顔合わせするという設定であり、その度に食費や移動費は発生します。これが3社続きます。私の場合は、都内まで毎回自宅から電車で通うだけで済みましたが、人によっては泊まり込みで望む方もいらっしゃいます。その方の場合は費用を下げるなどという悠長なことは言っておられず、とにかく実務補修で経験を積むということが最優先のはずです。

    実務補修が終われば、中小企業診断士として経済産業大臣に認定され登録されることができます。

    しかし、登録時にも任意ですが費用が発生します。

    登録時の費用と内訳

    診断士として人脈を広げたり、自己研鑽するために中小企業診断協会に入会することを勧められます。大学入学時の新入生歓迎会のようなものです。入会金と初年度の年会費がかかり、さらにバッジの料金も別途かかります。これらは全て任意の費用ですが、ここまでくると、新しい世界への入口を閉じたくない思いに駆られます。

    事実、協会に入会すれば、様々な人々との交流が生まれるので、費用には代えがたいメリットといえます。

    この章のまとめ
    • 登録時の費用は、自動車の任意保険のようなもので、必須に近い費用。

    中小企業診断士の学習効率を高める

    合格率は4%程度

    中小企業診断士の合格率は4%程度です。1次試験合格率20%、2次試験合格率20%で推移しており、掛け算すると4%ということになります。

    また、受験者層もある程度の学歴やキャリアを積んだ人が多いため、その難易度がうかがい知れます。

    目安は1,000時間(1日3時間x340日)以上 合格にかかる時間パレート図挿入■

    合格までの道のりを最短にすることが費用の節約にも時間の節約にもつながります。

    そのためのコツは以下です。

    • 一つの教材に集中する
    • 合格までのスケジュールをたて、見直す
    • つまずいてもさっさと次にいく
    • 繰り返し問題を解く。4~5回回す
    • 各章6~7割で合格を目指す

    私の場合は、STUDYINGという教材を使い、何度も繰り返し問題を解きました。7科目もあるので、最初の1周に5~6カ月くらいかかったと思います。1年で合格を目指す場合、はっきり言ってこれでは遅いです。事実私は1年で合格しませんでした。(7科目中3科目が不合格)

    また、出題範囲が広いので、多くの箇所で未知の知識だったり、苦手な箇所がでてくるため、とまってしまうことがあります。それでも時間は有限なので、いつまでもこだわらず次に進むことを優先したほうがいいです。私は企業経営理論が苦手で、文章の読解力がなく、質問の意味がわからなかったので致命的でした。それでもどんどん進まなければならず、理解できないまま次にいくのは、気持ちの良いものではありませんでした。しかし、結果そのやり方が功を成しました。

    繰り返し問題を解くのは、試験の場慣れです。知識の吸収ではなく、問題を解くという思考になります。

    1回目:問題文の意味が理解できない。選択肢の意味も理解できず、解答・解説を読んでも半分くらいしかりかいできないというのが続く。5か月かかる。

    2回目:問題文・選択肢の意味はなんとなくわかるが、正答率はあがらない。3カ月かかる。

    3回目:問題文の意味が分かり、自分で考えて回答できるが、正答率はあがらない。1.5か月かかる。

    4回目:回答の本質を理解し始める。正答率はあがるが、答えを覚えてしまっているから。3週間かかる。

    5回目:正答率があがる。回答の理由を答えられる。2週間かかる。

    6回目:正答率がさらにあがる。短時間で回答を選べる。理由も答えられる問題が増える。2週間かかる。

    この章のまとめ

    費用を抑えるには、最短合格を目指す。教材をしぼり、スケジュールを立て、つまずいてもさっさと次の問題を解く。時間を図って過去問を解くことを、繰り返し行う。

    診断士資格取得後のリターン

    中小企業診断士になるとどれくらい稼げるのでしょうか?こんなデータがあります。

    中小企業診断士のコンサルティング業務の年間売上の統計データ

    出典:中小企業診断協会 データで見る中小企業診断士 2016年版

    ボリュームゾーンの幅が広いですが、診断士の5人中2人は1,000万円以上稼いでいるようです。コンサルティングを本業の業務にしている独立診断士なのか、副業として収入を得ている場合と別れるので、単なる平均年収のデータではないことには留意が必要です。因みに私は中小企業診断士として経営コンサルティングで稼いでいるわけではありません。

    診断士になると得られるものとして、経営の基礎知識が身につくことがあげられます。大概の経済ニュースや世の中のトレンドの情報は意味がわかるだけでなく、自分なりの洞察ができるようになります。また、企業の経営者目線で戦略や事業を考えられるようになります。少なくとも彼らと対等の会話ができるマインドになります。そこからマネタイズしたり提言をしたりするのは、診断士一人ひとりの固有の能力によってきます。

    優秀で多様な診断士同士とのネットワークができます。診断士は厳しい試験を通り抜けてきた選抜であって、みな優秀であり、コミュニケーション能力も高い人たちが多いです。そして仕事もチームで行うことにより、より顧客に対して高いサービスを提供できるので、みな積極的にネットワークを築こうとします。例えば、労務について詳しい、ウェブマーケについて詳しい人を知っているだけで、自分の顧客に紹介することができるためです。

    中小企業診断士になるまでの費用を安くする方法

    まとめ

    • 合格までの費用を安くするには、短期集中で計画的に望むこと
    • オンライン講座が今の時代の最適解。おすすめはSTUDYING
    • 合格後の費用は必須ではないが意外にかかる。
    • 費用を抑えるより、費用対効果を上げることが大切

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    それではまた。