投資の基本を学ぶには、読書が最も効果的です。
投資セミナーに参加するよりも、今ある興味を中心に深掘りしていけば、資産運用の本質にたどりつくことができます。
私自身も運用歴15年の間に100冊以上読んできて、資産を5,000万円以上増やすことができました。
この記事では、初心者向けに興味を楽しく育てる方法と、おすすめの本を興味別にわけて紹介しています。
中にはこれだけ読んでおけば、その他の全ての投資に関する教養は上っ面でしかないという本質が得られるバイブル本が存在します。
それさえ読めば、世の中にあふれ出ている情報に今後一切翻弄されなくなります。
- 資産運用の基本をしっかり身につけたい
- 自分の投資スタイルを見つけたい
本を読むべき理由
資産運用で質の高い情報を得る
私たちは学校で金融教育を受けてこなかったために、資産運用についての理解度は外国と比べてもそれほど高くはありません。
これは金融庁が行っている金融リテラシー調査の結果でも示されている事実です。
以下の表は当調査結果の抜粋ですが、「金利が上がったら債券価格はどうなるか」といったお金に関する問題への正答率をまとめられたもので、日本が諸外国と比べ低い正答率となっています。
日本と海外(OECD)の金融リテラシーに関する主要調査の結果
出典:金融庁(金融広報中央委員会(知るぽると))「金融リテラシー調査」の結果 2019年
特に、「福利」「インフレ」「分散投資」に関して正答率が低いように見受けられます。
よってまずは自分の努力で質の高い情報に触れ、金融用語に親しみ、読解力を高める必要があります。
本の質の高い情報を読むことで、資産運用の本質や基本となる考え方を身につけ、ネットにある膨大な情報に振り回されなくなります。
ネットの情報は信頼性が低い
資産運用に関しては、正しい情報に紛れて間違った情報も流れています。
銀行など金融のプロでさえ、資産運用の知識がない人を言いくるめてカモにしてしまう世界です。
正しい情報を見抜く知識が足りない状態は、間違った行動につながってしまうリスクに晒されています。
当サイトも例外ではありません。
一つの情報源を過信しないようにしましょう。
自分自身の考え方を育てる
本を読めば資産運用で成功している人たちからの教訓を吸収できます。
間違えた知識や騙されるリスクを退けるのにも、本は有効な手段です。
本は体系的に主張をまとめられているものや、理論を裏付ける様々なデータを示したものがあります。
私の経験上、本は自分自身の判断軸や考え方を育てることに大いに役立ちます。
要点だけを知りたい場合
本の要約YouTuber
本を読む時間がない場合は、本の要約だけ知る方法があります。
まずはYoutubeで気になる本を検索し、本の要約を発信してくれる人たちがいます。
だいたいどれも数分程度にまとめられており、本の要約のプレゼンを無料で聞くことができます。
興味がなければ、どんな名著でも響きませんので、要約を聞いて興味が湧いた本だけ買って読むと効果的です。
【無料】資産運用に役立つおすすめ動画
30分で判る経済の仕組み レイ・ダリオ
米国の有名巨大ヘッジファンドの創始者レイ・ダリオ氏による動画です。
一般の人だけでなく、国会議員など経済政策を打ち出す人向けに作られた、経済の仕組みをシンプルでわかりやすく説明しています。
経済に一切触れてこなかった私は、一流の投資家が長年思考してきた景気サイクルが起こる仕組みのシンプルで美しい解説に、非常に感銘を受けました。
中田敦彦Youtube大学 お金の授業
Youtuberとして有名になった中田敦彦さんが、数々の資産運用の本を読んできた中で学んだお金に関する動画です。
難しいテーマを池上彰さんのようにわかりやすく、そしてお笑い芸人のようにおもしろく話してくれます。
中田さん自身は資産運用のプロではありませんが、山崎元さんの本を主に引用しているので、ある程度情報の信ぴょう性はあります。
初心者には大きな発見と新たな興味をもたらしてくれる内容になっています。
誰もが薦める万人向けのおすすめ本2冊
【人生の本質】お金の考え方が変わる本
金持ち父さん貧乏父さん|ロバート・キヨサキ(著)
この本を読む前と後では、労働に対する考え方が変わります。
言わずと知れたベストセラー・ロングヒットの内容は確かなものです。
金持ちがなぜ金持ちになるのか、貧乏人はなぜ貧乏人のままなのかを小学5年生でもわかる目線で解説されています。
そして普通のサラリーマンでも金持ちになれる方法を紹介しています。その答えの一つが資産運用です。
ユダヤ人大富豪の教え|本田健(著)
本田健さんによるベストセラー。金持ち父さん貧乏父さんと似た系統の本で、これも働いて稼ぐことの意味を考えさせられます。
本田さん自身が若いときに出会った大金持ちのユダヤ人から教わった考え方です。
お金持ちになる人は、必ず人のためになることを見返りを求めずにしているというのが、本書のキーメッセージです。
では見返りなしでなぜお金持ちになれるのか、その仕組みと考え方、幸せになる方法を教えてくれます。
【資産運用の本質】どの名著からも伝わる共通のメッセージ
資産運用の名著は、どれも共通して言うことがあります。
- 運用のプロであるアクティブファンドですら市場平均に勝てない
- 税金とコストを抑えることが大事
- 資産配分が大事
あらゆる角度から資産運用について調査・研究・実証したうえで、共通したメッセージになっています。
これらのメッセージから、共通して導かれる私たちがすべき行動は以下3つです。
- 個人投資家はインデックスに投資せよ
- 倹約せよ
- 長期・分散投資せよ
これらの教訓を体得出来れば人生でお金に困ることはなくなるでしょう。
また、上記の主張から逸脱した考えを説く人や情報に対しては、より一層注意を払うことができるようになります。
初級・中級レベル別おすすめ本7冊
【初心者向け】漫画・短くシンプルでわかりやすい本
ほったらかし投資術|山崎元、水瀬ケンイチ(著)
資産運用はインデックス投資が、ほぼ全ての個人投資家にとって最適解であるということがわかる本です。
著者の山崎元(やまざきはじめ:通称やまげん)さんは、個人投資家向けの資産運用について日本一わかりやすく、明快に伝えてくれる著名人です。
また、水瀬ケンイチさんは、普通のサラリーマンでありながらインデックス投資で10年余りで億単位の資産を築かれた実績のある有名ブロガーです。
最も堅実に資産を多く増やせる方法なのにほとんど手間がかからず誰でもできる方法を詳細に解説しています。
また、投資で一発あてるというギャンブル的な考え方は完全に排除されます。
やってはいけない資産運用|山崎元(著)
これも山崎元さんの本ですが、資産運用において気を付けるべきことが書かれています。
- 銀行の窓口で金融商品を買ってはいけない
- 証券マンからも買ってはいけない
- よくわからない金融商品は買ってはいけない
ほとんどの人がプロのアドバイスで薦められる方法を実践しようとしますが、自分がカモだということを気づかせてくれます。
大切な資産を守るために必読の本です。
【マンガ】バビロンの大富豪の教え|ジョージ・S・クレイソン(著)
お金を増やすための最も根本的な方法は、太古の時代から現代まで一貫して変わっていない普遍の事実を物語で教えてくれます。
それは資産運用よりも確実でリターンが高く、金融商品も必要としない、どんな時代でも誰もが実践することができることです。
書籍版もでていますが、ストーリー立てているのでマンガをお薦めします。
本書を読むと、日々の生活を少しずつ改善するようになります。
【中級者向け】何度も読み返したくなるバイブル本
ウォール街のランダム・ウォーカー バートン・マルキール(著)
投資本のバイブルの一つ、著者はプリンストン大学の経済専門の教授です。
投資のプロの世界で繰り広げられる戦いの中で、相場やチャートを読む金融のプロたちが、サル以下の成績しか残せない理由を解説しています。
インデックス投資が優れている理由や、老後の資産取崩し方法まで、初版は50年近く前ですが、今でも有効な資産運用の王道となる手法が書かれています。
長編ですが、投資初心者でも読みやすく、内容が多岐にわたるので、何度も読み返したくなる名著です。
敗者のゲーム チャールズ・エリス(著)
素人の個人投資家が、世界の金融のプロたちが熾烈な争いをする金融市場でも負けない方法と考え方を学べます。
自分の投資方針を持つことは、誰もができることで、最もコストやリスクが低いが、運用成績に最も重要で、誰もが疎かにしてしまうことを、この本で学びました。
本書を読むと、「何を買えば儲かるの?」といった疑問が愚かであることに気づかされます。
また、どんな経済状況になっても自分の運用を自在に継続することができるようになります。
株式投資 ジェレミー・シーゲル(著)通称:緑本
経済学者ジェレミー・シーゲル氏による、圧倒的なデータに基づいた株式投資の指南書です。
後述の「株式投資の未来」と並んで投資家のバイブルの一角です。通称「緑本」とも呼ばれています。
有名な株式投資の200年チャート「実質トータルリターン」は、この本で導かれています。
株式投資をしない選択は、長期的には貧乏の道をたどることになることを過去のデータで証明しています。
この本を読んで、株式投資をしていない人はいないでしょう。
株式投資の未来 ジェレミー・シーゲル(著)通称:赤本
通称赤本。
株式投資のリターンの本質は値上がり益(キャピタルゲイン)ではないという主張が強いのが、上記3つのバイブルと異なる点です。
中国に投資しても、IBM(今でいうGAFAMの位置づけ)に投資しても、リターンが思うほど高くないことを過去のデータで示しており、大半の投資初心者の発想は一蹴されます。
この本を読むと、以下のような厳しい現実を、胸にきざむことになります。
- 資産運用のパートナーとされる金融マンと投資家である私たちは、一心同体ではない
- 企業のリターンと、投資家のリターンは一致しない
興味別おすすめ本6冊
上記の本に加えて、ここからは興味別におすすめの本を6冊紹介します。
【株式投資】市場を見る目を鍛える本
株式投資において、「どの銘柄を買えば儲かるか」という視点から卒業できる良書です。
臆病者のための億万長者入門|橘 玲 (著)
大きなお金を投じる場合は、投資先のほかに、投資のルールと社会の仕組みを学んでおかなければならないと気づかされた本です。
著者の橘玲(たちばなあきら)さんは、資産運用に精通した作家で、独特の視点でものごとを捉えている(だれもが同じ視点で考えていない)ということが参考になります。
宝くじやFXは、考え方によってはプラスの利益を自分にもたらしてくれるという事実に気づきます。
特に、投資が怖いと思っている人におすすめです。本当に怖いのは何かを明確にしてくれます。
経済は感情で動く|マッテオ・モッテルリーニ (著)
2000年代から注目されている行動経済学を、わかりやすく学べる本です。
行動経済学は、それまでの経済学の前提とされていた「人間は合理的な選択をする」という前提に疑問を投げかけて発展した学問です。
実際私たちは、ときに非常に非合理的な買い物をしてしまいます。
投資の世界でもそれが当てはまり、株価が企業の業績と反対の値動きをしたりします。
この本を読めば、株価がなぜ理論的な動きをしないのか、答えがわかります。
FACTFULNESS|ハンス・ロスリング (著)
株式投資の範ちゅうに収まらず、私たちがものごとを正しく認識していないことに気づかされる良書です。
私たちが理解している世界は、学校で習ったころからだいぶ変化しています。
最新の経済状況はアップデートされるべきですが、驚くべきことに私たちのほとんどが、世界の事実を正しく把握しておらず、それにはバイアスという人間に備わっている脳の欠陥を認識すべきだというのがこの本のキーメッセージです。
資産運用する立場として、世界の今の状況を客観的な数字で正しく理解することができるようになります。
【投資信託・生命保険】金融商品のトリセツ
優良な金融商品を選ぶために必要な知識とノウハウです。
生命保険のウラ側|後田 亨 (著)
実は投資信託と生命保険は似た金融商品で、保険会社や証券会社がどれだけ儲けているかということを知ることができます。
著者の後田(うしろだ)さんは、元生命保険の営業マンという経歴ですが、保険という金融商品(投資信託も同様)とその営業のカラクリについて、顧客目線で辛辣につづられています。
最近は本は出していないようで電子書籍になりますが、大変貴重な良書です。
この本を読むと、おそらく生命保険について大きな衝撃を受けますので、保険は解約し、手数料の安い投資信託に乗り換えたくなるでしょう。
【NISA・iDeCo・税】搾取される中で損しないための知識
シンプルにわかる確定拠出年金|山崎 元 (著)
NISAやiDeCoは、非常に税制面で優遇された制度ですが、初心者にはそれがとても分かりずらい制度です。
本書では、とてもシンプルにわかりやすく解説されているので、NISAやiDeCoに関する疑問は全て解決できます。
確定拠出年金の仕組みを学び、自分にとって最適な運用方法を実践できるようになります。
マンガでわかるこんなに危ない!?消費増税|消費増税反対botちゃん (著), 藤井 聡 (その他)
著者の一人である藤井聡さんは、消費増税反対派の第一人者で、本書の主たる目的は、消費税10%への反対運動です。
しかし、私のおすすめする理由は、本書を通してお金や経済の仕組みとそれを動かすプレーヤー達の存在が、マンガで分かりやすく解説されているためです。
ただし、非常に増税反対へのポジションが強いため、読むと消費増税反対派になるかもしれません。
資産運用でおすすめの本15冊まとめ
まとめ
資産運用でおすすめの本を15冊を厳選しました。
どの本も情報の質が高く、私のお金や人生の考え方を変えてくれました。
どれも30代半ばで読んできましたが、もっと早く出会えたらよかったと思います。
お金の考え方が身につく本 | |
資産運用の基本がわかる本 | |
投資家バイブルとして有名な本 | |
株式市場を客観的に見られるようになる本 | |
金融商品・制度がわかるようになる本 |
勉強には、セミナー参加や資格取得で全体感をつかむのもよいですが、自分が興味のあるところから調べていけば、いずれ運用の本質にたどりつくことができます。
本質がわかれば、あらゆる投資に関する情報や金融商品について少し調べるだけでわかるようになるので、今後余計なコストや労力をかけなくてすみ、自分の運用方針もいち早く築くことができるようになります。
こんな記事も書いています。
それではまた。