資産を築くためには、給料をあげなければならない、というのは思い込みです。
お金持ちになるということは、お金を手元に残しておくことを意味します。つまり、収入を増やし、支出を減らせば、手元に残るお金は多くなります。
収入を10万円増やすのと、支出を10万円減らすのでは、どちらが多く手元に残せるでしょうか?
答えは支出を減らすほうです。
理由は、収入からは、税金や社会保険などの源泉徴収が発生してしまうからです。
税率によっては、10万円増の収入からは2~3万円は国や社会のために還元され、手残りはその分減ります。
一方で、支出を減らした場合は、減らした額そのまま手元に残ります。
当たり前と言えば当たり前ですが、この概念は重要なマネーリテラシーです。
ですので、仕事を頑張って給料を上げる努力と、生活の見直しによって支出を減らす努力の量が同等ならば、仕事を頑張るという選択は賢くありません。
もちろん、仕事が好きだったり、やりがいを感じるといった金銭以外の理由については、話は別です。
頑張って、保険の見直しにいったほうが、お金持ちへは近道です。
もっと重要な理由があります。
お金を手元に残すというスキルは、節約をとおして磨かれるのです。
お金持ちになるためには、5つの力が必要です。
1.お金を稼ぐ力(収入を上げる)
2.お金を貯める力(支出を減らす)
3.お金を守る力(資産を守る)
4.お金を殖やす力(資産を運用する)
5.お金を使う力(賢く有意義に生きる)
これらのスキルのうち1つでも欠けると、お金持ちになれません。
もし何かの運でなれたとしても、ずっとお金持ちでいることができません。
自分をコントロールできなかったり、誰かに騙されてしまったり、不必要な出費や税金を払い続ける状態でいたりするからです。
まず、お金持ちになるために相応しいスキルを身につけることが先決です。
そして、支出を減らすことは、誰にでもすぐに着手でき、すぐに効果を実感でき、マネーリテラシーを鍛えられるのです。
収入を増やす努力は、必ずしもマネーリテラシーを向上しません。
節約を徹底することで、自分の生き方を顧み、お金と自分の価値観について強くなります。
その効果はすぐに現れ、一生続きます。
お金に強くなれば、今まで気にしなかったニュースに敏感になり、騙されにくくなり、また、儲かる事業も身近に転がっていることに気づくようになります。
そうなれば、他の4つのスキルを鍛える先駆けになります。
だから節約は最強かつ最大のお金持ちへのステップなのです。
まとめ
お金持ちを目指すなら、まずは節約して、お金に強くなりましょう。
ただ単にコツコツ貯蓄をするだけではありません。自分の価値観と向き合い、今の支出額に気づき、理想の自分と向き合うきっかけになります。
また、節約を通してお金の流れを把握し、お金に強くなるので、税金に敏感になったり、騙される可能性も低くなっていきます。
しっかりとお金を貯められる体質に変化していくので、おススメですよ。
これからも一緒にお金の勉強をしていきましょう。