新社会人のみなさん、入社おめでとうございます。
会社勤めになって仕事や会社のことを学ぶ必要性は思い切り味わうと思います。しかしそれ以上に、私生活においても社会人として無防備ではいられません。
この記事では、会社以外のことも学んでくださいという思いを込めて、新社会人としてためになるお金の教養を記しています。
何も知らなければ、平気で余分なお金を支払ってしまうことでしょう。
そんな新社会人のみなさんに、筆者が経験した「今だから思う、新社会人になって損したお金のこと4選」をお伝えします。
私は2020年現在36歳で、大学を卒業したのは2007年です。それから13年が経ち、サラリーマンをしつつお金のことを学んできました。その中で、新卒のあのときほどお金に関して無防備で、浪費していたことはないと思っています。みなさんにはぜひ予防してほしいお金の失敗談を紹介します。
新社会人になってお金のことで損したこと4選【総額月49,000円】
自動車保険|車両代よりも保険でぼったくられる 【節約効果:月々8,000円】
車に乗るなら車両代よりも保険でぼったくられるリスク大です。
私は大学を卒業し、新生活の準備に明け暮れていた頃、中古車を購入しました。
車のことはよくわからないし、とにかく安く買おうといくつかの中古車販売ディーラーをはしごしました。
やっと理想の格安の車(50万円のヴィッツ)に決めた時、そのディーラーから任意保険も入るべきですよ、と言われました。
一生懸命車を安くしてくれたので、言うとおりにしました。
自動車保険については何も知らない無防備なまま、ディーラーのすすめるままに契約したのです。
ディーラーが保険の紹介料をもらえる仕組みになっています。
詳細な説明は割愛しますが、私はなぜか、運転者の条件を、本人と限定せず、だれが運転しても保険金がおりるように設定していました。
不必要な条件までカバーしてしまうと、保険料は高くなります。保険商品とはそういうものです。
もしその時、急いでいたとしても、他の優先すべきことに集中していたとしても、気づいたときに自分で見直しましょう。
私は自動車保険に最初は年間123,000円支払っていましたが、今では25000円ほどにおさまっています。
自動車保険は年齢が若いほど、保険料が高くなりますが、保険商品の目利きをできる人も少ないです。
保険は毎月永続的に発生するコストで、気づかないうちにどんどんお金を吸い取られていることになります。
保険を上手に選ぶ力をつければ、その後の人生をより豊かに生きることができます。
信頼できる他人から勧められる商品を、上手に断れるようになるのも社会人としての力です。
生命保険|実は恐ろしく高いことに気づきにくい【節約効果月30,000円】
人生で最大の買い物が家なら、生命保険は2番目に高い買い物です。
なぜかというと、ほぼ一生払い続けるからです。
もしあなたが22歳だとすると、ほとんどの生命保険は60歳までか、それより高齢になるまで払い続けなければなりません。
生命保険は平均するとだいたい毎月3.2万円支払われています。
引用:平成30年度 生命保険に関する全国実態調査 (公財)生命保険文化センター
38年間払い続けたとすると、1460万円にもなります。
家に次いで大きな支出です。
新社会人のみなさんへのおすすめは、「とりあえず入らないこと」です。
生命保険は詐欺でもなんでもないまともな商品ですが、目的もなしに入ったらただお金を垂れ流すだけになります。
保険は、万一のときに備えておくお金です。
自分で万一のときをしっかり考えられるようになりましょう。
保険会社が説明する万一は、あなたに保険加入してもらうため、不安をあおる傾向が強いです。それが彼らの営業なのですから。
まず、新社会人のみなさんは、守るべきものがほとんどありません。
結婚して養う家族ができたときなど、何か守るべき資産を持ったときに、生命保険に入りましょう。
そうでなければ、保険屋のおばちゃんのお小遣いと保険会社の儲けになっているだけなのです。
任せて国が運営している国民保険や国民年金、遺族年金の制度を学びましょう。
日本人であるというだけで、多くの万一の備えが整備されています。
生命保険はこれらの制度に加えて、個別に保証を手厚くする程度でしかありません。
家賃|実は大家さんの負担を払わされている【節約効果月々3,000円】
家賃には必ず相場があります。
不動産賃貸は、大家と借主、そしてその間にいる仲介業者のプレーヤーで成り立っているビジネスです。
家賃は交渉できます。
新社会人は何も知らない、また、住まいを確保するのが絶対という状況で、格好のカモです。
もちろん不動産屋も騙そうとしているわけではありませんし、あなたのために親切に適切な住まいを探すお手伝いをしてくれます。
しかし、何も知らなければ、大家や仲介業者のいいなりになってお金を支払い続けることになります。
例えば、家賃だけでなく、敷金・礼金は交渉できます。
また、住んでから発生する家の設備に関する修理も基本的には大家さんもちです。
退去するときも自然劣化の場合は、大家さん負担です。
借地借家法という入居者を守るための法律によって、あなたの立場はある程度守られています。
これらの多くが、入居者負担にさせられる場合が多いです。
詳しくはこの辺の情報を参考にしてください。
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賃貸vs持家に正解がない理由|マネーリテラシーを高めよう
資産運用|失敗するけど、早く始めたほうが得【節約効果月々8,000円】
株式投資、特にインデックス投資などの長期・積立・分散型で実践する場合、なるべく若いうちに始めたほうが圧倒的に有利です。
これは金融業の人から経済学を全く聞いたこともない土建業の人まで万人に共通です。
もちろん、お金や株式の勉強をせずに手を出すと痛い目をみます。
しかし、節約と同じで、それは誰もが経験します。
成功している人たちもそうやって一度や二度、痛い目を経験しています。
どうせ失敗するならなるべく若いうちに、なるべく少額で失敗したほうがいいです。
そうやって学んで、時間を味方につけて、資産を増やしていきましょう。
やらなければ一生資産は増えません。おそらくその事実を知ることもないでしょう。
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【投資が怖い人の最適解】地味すぎる長期・積立・分散投資の効果を数字で解説
まとめ
自分が後悔している新社会人のときから知っておきたかったお金に関すること4選をお伝えしました。
- 自動車保険
- おそらくぼったくられています。契約してからも見直せます。
-
生命保険
- 今入ったらぼぼ損です。自分が守るべきものができたときに入りましょう。
- 家賃
- おそらく最初は大家さんの言いなりでしょう。入居時・退去時・借りている間の費用は交渉できます。
- 資産運用
- おそらくやらないか、やっても失敗します。どんな仕事にも関わらず、お金の勉強と運用は続けていきましょう。
私たち日本人はみんなお金の教育を受けずに、高校や大学を卒業してきました。社会の習慣も仕組みも分からずに社会人になります。
その時点では、あまりにも無知、あまりにも無防備すぎるから騙されやすく、狙われやすいです。
新入生歓迎会で自分の部活やサークルに誘うのと似ています。
別に、騙す意図で勧誘しているわけではないと思いますが、社会にでも同じです。
相手はあなたを騙すつもりで近づいているわけではありません。
新社会人のあなたには、良かれと思ったサービスを営業しているだけなのです。
その商品やサービスがあなたにとって本当に適正かは、あなた本人にしかわかりません。
しかし、その本人に判断できるほど、知識や経験が多くなく、確かめられないのです。
自己防衛するには知識武装するべし。
本当の意味で大人になるには、自分の頭で考え、学び、行動することです。
番外編
ここからは、番外編です。
今の時代はおトクなサービスがどんどん生まれていますので、これを知らなければ損!というものもまとめてみました。
ネット・スマホの料金【節約効果:月々6,000円】
DoCoMo, au, Softbankは今すぐ解約。格安スマホに切り替え、お金の垂れ流しを止めよう。通信はなるべく家のWiFiを使いましょう。電話回線も4G回線もとってもお高いです。
支払方法はクレカ一択【節約効果:月々2,500円】
現金の取り扱いをなるべくやめましょう。クレジットカードなら買い物の度にポイント1%ゲット。新人のあなたは年間約300万円の消費をします。例えば、楽天カードなら1%で手厚く、3万円分毎年ゲットです。
スーパーでの買い物は安くて安心|ここで節約に狂乱しないこと【節約効果:月々3,000円】
騙されるリスクゼロです。
生活必需品はお金持ちから生活保護者の人まで、一様に提供されています。
何よりスーパーを買い支えている一般の主婦の目は非常に厳しいのです。
スーパーは低価格最前線、高品質、安心、新鮮さ、お客さんを第一に考えないと生きていけない業界です。
自分や友達のお母さんに感謝しましょう。
ここで買い物している限り、浪費するリスクも小さいし、騙されることもない。ちょっと高い品を買ってしまったとしても、たかが知れている額です。
世の中には1000倍も恐ろしい商品を買わされるリスクであふれています。
ただし、毎日毎日高くてムダなものは、積み重なると危ないですよ。
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