新型コロナウイルスが猛威を振るっています。
日本政府も小中高等学校を今月より休校にする要請を全国に出し、本格的な感染予防策を講じています。
今や世界各国が感染予防対策に乗り出していますが、これには経済活動の抑制が避けられません。
心配になってくるのが、経済や金融への影響がどれほど出るかです。
この記事では、コロナのような経済危機でも、ブレずに自分の投資方針にそった行動を取る方法を紹介します。
- 経済危機で自分の資産運用について疑問が生じた
- これからどうすればいいか、自分の投資方針を見直したい
経済危機で、投資家が感じること
日経平均やニューヨークダウなどのインデックスにも大きな影響がでています。
運用する資産にどれくらいインパクトがあるのか、心がざわついている人も少なくないでしょう。
この心のざわつきは、人間の錯覚です。
実際は損も得もしていませんし、正しく投資行動を行っているとすれば、何もする必要はありません。
私たち投資家は、どんなに感情が揺さぶられても、やることは次の3つしかありません。
- 売る
- 買う
- 何もしない
これだけしか具体的な行動はないので、あとは以下にその意思決定の質を上げるか、ひたすら考えます。
もし、今回のコロナウイルスによる世界的な経済後退の不安で、夜も眠れず健康を害してしまうような状況でなければ、投資の基本方針を顧みましょう。
また、今日明日でお金が目減りしてしまうことによって、今後の生活が成り立たないほどの額を、手元に残せておらず、運用してしまっている場合は、損切りして売るべきかもしれません。
そのような額を投資してしまっている場合は、投資の本質を過って理解している可能性があるため、自身のポートフォリオの見直しが急務です。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
以上のような例外は除いて、運用資産の売買の決断は、市況に振り回されるべきではなく、あなた自身の都合で決断されるべきです。
例えば、あなたのポートフォリオが目標のバランスから乖離したため、リバランスするために売買を行います。市況がどうかは全く考える必要はないのです。
運用資産の売買は、自身の決定した資産配分に沿って行うものであり、資産配分は重要です。
投資方針は、その資産配分の根拠になるものであり、より重要です。
資産運用の基本的な考え方
思い出して頂きたい資産運用の基本は、長期・積立・分散投資です。
皆さんが株式やインデックス投資をしようとしたときの基本方針を思い出してください。もし、何も考えず適当に買ってみたという方でも、これを機にあなたの資産運用の基本方針を明確にしておきましょう。
長期・積立・分散投資の効果は、こちらの記事が参考になります。
株式投資は、歴史的には長期ではずっと成長を続けています。
これは全世界の経済状況を見れば明らかです。
日本に限って言えば、80年代後半のバブル以後は、成長できていませんが、その他の全ての国は大きく成長しています。
経済は成長し続けるものです。
現金は貧困への道、株式は富への道
株式にはリターンを上昇させようという力が働いており、現金はインフレによって価値を減らしていこうという力が働きます。
資産を長期で保有するなら、現金で持っておくのと、株式で持っておくのでは、雲泥の差がつくということは、過去のデータで表されています。
出典:株式投資の未来 ‐ジェレミー・シーゲル著 瑞穂のりこ訳
このチャートで示す株価は、株式市場全体を買い、ずっと売らずに保有していた場合を想定しています。
世界恐慌があろうが、世界大戦があろうが、ETFのような株式市場全体を保有するポジションを取り続けた場合です。
つまりこれは、株式を特定の銘柄に絞って保有していたり、短期的に保有し売買を行っていた場合は、この限りではありません。
そればかりか、人間の行動心理により、市況で反映される衝動などで売買してしまった場合は、マイナスになる傾向すら示されています。
上記のチャートを初めて示したジェレミー・シーゲル氏の著書は、初心者からプロの投資家に読まれている投資家のバイブルです。
まとめ 自分の投資方針を思い出す方法
経済危機で、投資家が感じること
経済危機で暴落したことにより、心理的な負担が生じるのは人間の錯覚です。実際売買をしなければ、損も得も生じていません。
心がざわつくようであれば、投資方針を見直したり、投資について勉強したり、資産配分を調整して、自分のリスク許容度に合わせましょう。
資産運用の基本的な考え方
資産運用は長期・分散・積立が基本です。
長期で継続できない要因は排除するようにしましょう。
現金は貧困への道、株式は富への道
超長期では株式がリターンをもたらします。現金はインフレにより価値が減少していきます。
詳しくは、こちらの記事でも解説しています。
最後に、私自身が考える自分の投資方針を記します。
どんなときも心が揺らがないよう、紙に書いてデスクの前に張っていたりします。
投資方針
- 長期的には、9割が資産配分。売買のタイミングと銘柄選定を図ってもパフォーマンスへの影響は小さい。
- 確実に損失と機会損失を目の当たりにするが、それでも崩れない戦略であること。暴落時でもバブル時でも、安心安全に継続できる戦略であること。
- 運用方法を確立したら、さっさと忘れて人生や事業に集中すること。
- 方針と戦略と運用方法は美しく、シンプルに。いつでも思い出せ、一瞬で説明できるように。
- 努力と実感の伴わない資産増は、本質的な幸福感を生まない。資産増は、学習し、挑戦した結果が反映されなければならない。
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それではまた。